ゴム製消耗部品の交換、輪転機編!区内の工具屋さんを活用しよう! [物を直して使う再生文化を創ろう!]
前面パネルを外した状態の簡易印刷機、ベルト駆動部分が見られます。
不具合(故障)の原因がマスターと呼ばれる印刷原稿の排出部分のゴムの劣化によるものと判明し、シャフトを外して新しいゴムベルトに交換して、外したシャフトを取り付ける直前の状態。
必要な部品を何処で手に入れるか区内で工場を経営している友人に相談したら、近所の工具屋さんで手に入る事が分かり、工具屋さんに相談して手に入れた部品。
工具屋さんが持っているカタログから似たような部品を探す為にノギスで厚さや径を測り、配管に使うOリングで代用出来る事が分かりました。
注文すれば翌日の午前中部品が手に入ると言われ、翌日に劣化した部品を全て交換して快調な状態に戻りました。
結果的に部品代は予備で倍注文しましたが僅か合計698円でした。
恐らくメーカーに修理を頼んだら数万円かかると思われますが、手間は自分なので合計698円で修理ができました。
機械や電気製品等はけっこうゴム製のベルトが使われていてベルトの劣化が故障の原因になる事が多い様です。
こんな時、部品さえ手に入れば器用な人なら自分で修理する事が出来ます。
但し、メーカーによっては勝手に修理してしまうとメーカー補償を受けられない事がありますのでご注意下さい。
機械を分解する前によく機械の構造を観察しメカニズムを理解した上で複雑なものは部品の取付状態をスケッチするなどして後で組立てる時に分からなくならないようにしましょう。
それにしても区内の工具屋さんを活用すれば機械の殆どの部品が手に入る事がわかりました。
これは、各種メーカーも製造コスト削減の為に量産されている部品を設計段階から取り入れているからです。
皆さんも、修理代が高いからとつい新しい機械を買っていませんか、そんな時ダメもとで一度分解してみて原因を探るのも楽しいし、機械は部品さえ手に入れば殆どが直るものです。
資源を大量に消費して物を使い捨てにする時代から直して使う時代へ変えて行けば、量産から少量生産に変わりますので現在の人件費の安い海外へ生産拠点が移るのも防げるのではないだろうか。
また、修理して使うと言う発想が広がればメンテナンスし易い装置の設計の発想が必要ですし、量産が必要な部品だけが海外で生産され、少量しか使われない部品の生産や組立ては再び国内で行なわれる可能性があります。
現在の中小企業の特に工場の活性化には可能な限り国内で生産する事が必要ですし、量産から少量生産に変えられれば海外からの関税や輸送コストが割高になりますので再び国内で生産される様になります。
今までは技術革新の名目で使い捨てが多かったのですが、冷静に考えますと実際は一部の電子部品は変わっても機械の駆動系は殆ど変わっていません。
環境の為にも直して長く使える商品の発想が必要ではないでしょうか。