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江戸城築城の基を築いた太田道灌ゆかりの江戸城鎮護パワースポット法恩寺と山吹伝説。 [墨田区の名所・旧跡]

20110209-1.jpg[カメラ]墨田区の横川2丁目の法恩寺が太田道灌が江戸城築城に辺り鬼門に当たる丑寅の方位に当たるこの地に、城内鎮護の祈願所として法恩寺を建立したと伝えられます。

今では江戸城は皇居になっていて中々入れませんが、内部には道灌堀と呼ばれる堀が巡らされて居ます。

そもそも太田道灌は写真の石碑に彫られた弓を持つ姿が示すように武将だった方で、兵学を学び特に「易経」を学んだ事から方位や気と言うものを築城に取り入れた様です。

山吹伝説ってご存知ですか?

太田道灌が突然の雨で農家に蓑を借りに行くと、農家の娘は一輪の山吹の花を差し出した。

道灌はその意味が分からず家臣に尋ねると、「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」後拾遺和歌集兼明親王の歌にかけて、この娘は一輪の山吹の花を差し出した事を知るのです。

わかり易く解説すれば、「実の」は「蓑」の掛詞で「山間の貧しい家なので蓑一つありません」とその娘は一輪の山吹の花に奥ゆかしくその思いを託したのです。

これ程教養がある娘なら今なら貧乏はしないと思いますが、それを行なう方も受ける方も、感性が豊かな時代でお互いを思いやる時代だった事が覗われます。

道灌はこの一輪の山吹の花件があってから歌道に励んだと言う。

現代は、何でもかんでもが携帯やメールでやりとりされますが、一輪の花に言葉に表せない意味を託せた時代が羨ましく感じますね。


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