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両国公会堂跡地活用事業者に名乗りを上げた公益財団法人日本美術刀保存会を視察 [もうすぐ100年!史的建造物両国公会堂を守ろう!]

20140731-1.jpg[カメラ]渋谷区代々木四丁目25番地の住宅街のはぼ真ん中にある公益財団法人日本美術刀保存会は両国公会堂跡地活用事業者に名乗りを上げて居る為に歴史的建造物である両国公会堂を守れないか等のご相談の為に視察致しました。

20140731-4.jpg[カメラ]刀剣博物館及び公益財団法人日本美術刀保存会のこよなく日本刀を愛し保存や伝承しようと言う強い志を持つ小野会長(左から二人め)をはじめ7名の役員の皆さんと話し合いをさせていただきました。

刀剣博物館自体については私が学生時代に何度も訪問し日本刀に付いて学ばせて頂いた経緯がございますのでその必要性や潜在的な集客力についてはかなり魅力的な施設になる事は予想しております。

そこで先ず両国公会堂の建物を何とか保存出来ないか、歴史的背景やその保存の重要性をご説明させていただきました。

やはり最大のネックが費用の問題で、重要文化財を保管する施設となると国の基準が厳しく倒壊の恐れの無い建物にしなければならない事。

従って、基礎工事から始める必要があり立替の倍以上の費用がかかり当財団の財力そこまでは負担が出来ないと言う経済的な実情をご説明されました。

但し、墨田区などが何らかの補助が受けられるならそうしたいそうですが、区は建物を取壊し跡地を貸す事が前提のお話しですから、これも期待出来ず、無い袖は振れないのが実情でした。

でも、当財団の意気込みはこれまで蓄えた資金と現在の博物館のある土地を売却して得られた資金を注込んで建設費に充てるそうでその意気込みや情熱を強く感じました。

しかも、墨田区の歴史的に貴重な場所である安田庭園の美観を損なわない施設を作り、観光客が是非行って見たいと思わせる魅力的な建物にして欲しいと言う具体的な要望はさせていただきました。

それは、余りにも予算に拘り過ぎて貧弱な建物にされてしまうと、返って逆効果で観光客は何を求め何を期待して博物館に来るのか、再度来ていだだける工夫をすべきである事を述べさせていただきました。

やはり東京に観光で来られる方々は、観光地や娯楽施設が密集した地域ですので他との差別化を計りながら、日常では味わえない非日常の世界を楽しめる事がどうしても欠かせません。

20140731-2.jpg[カメラ]刀剣博物館の立地は近隣の駅からも遠く、住宅街と言う目立つ建物が無い分かり難い場所にあるにも関わらず多くの外国人観光客がご覧になる姿が見られ実際は平日にも関わらず博物館としてはかなり盛況でした。

私が視察している最中は観覧者のほぼ100パーセントが欧米系の外国人でした。

20140731-3.jpg[カメラ]売店では刀剣に関する図書が置かれ、ここへ来れば一部の絶版本を除きほぼ必要な図書を買う事が出来る様にされて居るとご説明がございました。

展示室には刀工が鍛錬して作り上げた鍛えによって生み出される肌、焼き入れによって生まれる沸、匂と呼ばれる美しい模様が刃紋と共に生まれます。

日本刀は本来の武器と言う使命から実践で最大限に機能を発揮させる為に無駄を極限まで削り、切れ易く折れにくい柔軟性と強靭さと言う相反する要求を満たした結果究極の機能美が生み出す芸術です。

それをどう捉えるかは人それぞれの感性で決まってしまいますが、単なる人殺しの道具と捉える方はその先入観を取り去り刀匠が生み出した究極の美と向き合って欲しいと思います。

やはりこの博物館が墨田区に来られる事は歓迎すべき利点が双方にあり、墨田区はそもそも武家屋敷が多く職人のまちでもあるので、歴史的にも文化的にも利点は多いと感じます。

職人のまちと言う観点から見ますと、刀には刀匠以外に、砥師と言う刀を研磨して刀の持つ潜在的な美しさを引き出す職人さんや拵えと言う刀を納める鞘や鍔、これに付随する金物に象嵌などの装飾を施す職人が必要になります。

中小零細企業の中でも家内工業的な零細企業の仕事を増やしながら、日本の伝統技術を継承し後世に伝え残す事も必要だと思います。

ここでは書ききれない程の内容ですので折を見てご紹介したいと思います。


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しょぼ過ぎ安っぽい過ぎる計画!両国公会堂跡地活用ブラン!旧公会堂建物活用を! [もうすぐ100年!史的建造物両国公会堂を守ろう!]

20140704-1.jpg[カメラ]建設後もうじき100年を迎える両国公会堂(本所公会堂)活用事業者募集がいつの間にかに「両国公会堂跡地活用」に変えられ歴史的な建物が壊すのが前提になってしまった感が否めません。

20140704-2.jpg[カメラ]これが6月25日企画総務委員会で明らかにされた両国公会堂跡地活用ブランで計画されている建物の完成予想図です。

現存する両国公会堂と今回出されたプランの完成予想図を見比べるとお解りだと思いますが、周辺の緑と日本庭園に調和せずに違和感すら感じるデザインで非常に安っぽくショボイ感じになる事にお気づきになられるのではないでしょうか。

これでは旧安田庭園の魅力を損なってしまいそうで、ある意味でがっかりさせられました。

20140704-3.jpg[カメラ]これは大正15年に建設された当時の本所公会堂ですが、洗練されたデザインと重厚感が素晴らしくこの建物を寄付された安田財閥の創業者の安田善次郎氏はこの公会堂と安田庭園を残す事を条件に当時の東京市に寄付しています。

20140704-4.jpg[カメラ]ほぼ上の写真と同じ角度から描かれた両国公会堂跡地活用ブランでは、そもそも此処の歴史も感じさせませんし、建物の作りも非常に安っぽく感じられます。

20140704-5.jpg[カメラ]双方の建物の大きさを比較してみますとこの様になり約1階分低くなった感じになります。

安易に取壊して新たな安っぽい建物を作るなら、ヨーロッパで行われる外壁だけは当時のまま残して内部の構造や配置を変えて新しくする工法を使うべきではないでしょうか。

両国公会堂跡地活用ブランでは、代々木にある刀剣博物館がこちらに移転するそうです。

刀剣博物館自体は大変良い博物館だと思いますが、武士の魂と言われた刀剣を扱う美術館が歴史的建築物を壊してまでこの様な安っぽい建物を江戸時代は大名屋敷の多かったこの地へ建てるのですからその見識を疑いたくなります。

金儲けが目的なら刀剣等扱って欲しくありませんし、刀工の歴史も時代の流れを経て変遷しておりますが、名刀は時代の流れを経ても大切に受け継がれ守られて来た事を忘れてはなりません。

両国公会堂を設計しら森山松之助氏は明治の建築家辰野金吾の基で修業をし、西洋の当時最新の近代建築技術を融合させた両国公会堂を作りました。

森山松之助の設計した建物は現在台湾の政府庁舎として大切に保存されておりますが、日本国内には現存するものはごく僅かで大変貴重なものです。

安田庭園も外国から来られたお客様に大変好評なのにショボイ真新しい建物を建てられてしまえば庭園そのものの価値が落ちてしまう恐れもあります。

やはり両国公会堂を守れる活用事業者を選ぶべきではないでしょうか。


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もうすぐ100年!両国公会堂を守ろう!第9話 13年放置された楽屋  [もうすぐ100年!史的建造物両国公会堂を守ろう!]

20140429-1.jpg[カメラ]両国公会堂の内部にある楽屋の入り口です。三角の消化バケツは今では殆ど見られませんが20年程前には大流行したものです。

20140429-2.jpg[カメラ]楽屋内部は畳敷きでメイクなどを落とすための洗顔用の流しが付いて居ます。

こうした畳敷きの楽屋は邦楽や舞踊等で重宝しますし、三味線等を組み立てたり音合わせする時に和室は向いて居ます。

20140429-3.jpg[カメラ]楽屋内にあるメイク机で当時は出演者が並んで鏡に向かいメイクをしている光景が浮かびます。

ご覧の通り閉鎖後13年も経っているのに内部は埃も少なく綺麗な状態が保たれて居ます。

建物はちゃんと管理さえしていれば長く持つものですし、長く使えば使う程総合的に見て節約になるものです。

行政は次から次へと新しい建物を建てますが、冷静に考えれば我々の税金を消化する目的もありますから、何も無理に予算を消化しなけらば消費税の増税など不要になると思います。


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もうすぐ100年!両国公会堂を守ろう!第8話 13年放置された1階ホールアーチ窓 [もうすぐ100年!史的建造物両国公会堂を守ろう!]

20140428-1.jpg[カメラ]両国公会堂1階のホール部分北側の現在の状況です。

それぞれの柱もしっかりしておりヒビ等は見当たりませんでした。

照明器具が全て撤去されていますから内部は真っ暗です。

20140428-2.jpg[カメラ]天井の穴は耐震等の調査で柱や梁の構造を調べる為に開けられたものと思われます。

現在窓は塞がれておりますが、これは昭和43年に公会堂の杜撰な大規模な改修工事により洒落たアーチ状の窓がご覧の通りの四角い窓に変えられてしまい、更に天井が取付けられた為に圧迫感を感じる状態にされてしまいました。

20140428-3.jpg[カメラ]大正15年頃の建設された当時はアーチ状の窓でしたが、昭和43年に行われたお粗末な大規模な改修工事でこの美しいアーチ状の窓は四角い窓に変えられてしまいました。

20140428-4.jpg[カメラ]昭和43年の改修工事で天井が取り付けられる前は白く塗られた天井だった事や天井が高かった事がわかります。

杜撰な電線の配管等を見ますと昭和43年に行われた改修工事がかなり杜撰なものであった事が解りますし、圧迫感のある天井を撤去すれば天井は約1メートルは高くなると思われます。

また当時の建物の様子を伺う事が出来ますし、昭和初期の建物はこうした梁が剥き出しの建物が多かったので懐かしい記憶が蘇ります。

墨田区はこうした文化遺産を持ちながらその価値を認めようとしないのですから、官僚利権が如何に白アリの様に我々の財産を蝕んでしまうかを痛切に感じざるを得ません。


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もうすぐ100年!両国公会堂を守ろう!第7話 13年放置された1階ホール大理石の柱! [もうすぐ100年!史的建造物両国公会堂を守ろう!]

20140427-1.jpg[カメラ]これが両国公会堂内部の1階ホール部分の一部ですが13年放置されたとは思えない状態です。

天井部分に圧迫感を感じますがこれは昭和43年に公会堂の杜撰な大規模な改修工事が行われ、天井が取り付けられた事により天井が約1メートル近く下がってしまった為です。

20140427-2.jpg[カメラ]円柱の柱を見ますと天然の大理石が使われており、当時は現在の様に輸入大理石は輸送コストの問題で輸入されて居ませんでしたので、国内産の大理石を一枚一枚職人さんが手作業で研磨して居た様でその跡が見られます。

大理石はきちんと洗浄すれば再び当時の輝きを直ぐに取り戻せますが、区長らが行おうとする取り壊してしまえば唯の産業廃棄物になってしまいます。

本当にもったいない話ではないでしょうか。

やはりこうした歴史的な建造物を残す為には区民の皆さんが声を上げる必要があります。

例えば、現在のパリのオルセー美術館の建物は元々鉄道の駅舎でしたが拡大する列車需要にホームの長さが短い為に対応出来ず取壊しの危機が訪れました。

しかし、当時のパリ市民は存続を求め取壊そうとする市に取壊しに反対し存続を求める声が殺到し取壊しを免れました。

今では世界的に有名なオルセー美術館になり、パリの観光名所として定着し、多くの観光客が訪れる観光スポットになって居ます。

やはり役人任せの行政では国や都の補助金を受ける為に新しい施設を作る事が優先され歴史的な建造物はことごとく失われてしまいます。

ハコモノに補助金が付く理由には国や都の補助金を受ける代わりにここからの天下りを受け入れると言う見返りが求められますし、こうした事実を知らせないのはは何故でしょうか。


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もうすぐ100年!両国公会堂を守ろう!第6話 13年放置されても綺麗なステージ [もうすぐ100年!史的建造物両国公会堂を守ろう!]

20140418-1.jpg[カメラ]13年放置されても綺麗な両国公会堂のステージですが私に言わせれば墨田区の錦糸町北口再開発で生まれたアルカタワーズとその付加価値を付ける為に作られたトリフォニーホール等のハコモノ行政の最大の犠牲者だと思います。

13年放置され設備や機械自体は老朽化しておりますが、それなりに手を加えれば再生出来るものです。

20140418-2.jpg[カメラ]これが両国公会堂の天井部分ですが、昨年活用事業者が現れたものの辞退する切っ掛けとなったのがこの天井でスリットと呼ばれる隙間が無い為にこの天井を取り換える必要が生じその費用が3億円と報告されています。

しかしながら私が見た限りではこれに3億円かかるとはとても思えませんでした。

20140418-3.jpg[カメラ]通常こうした天井を交換するには下に足場を組んで作業スペースを作り少しずつ解体して撤去します。

内装全てをリニューアルするには天井や壁のパネルを全て撤去して新たに設計された内装工事を行います。

20140418-4.jpg[カメラ]これは2階席の後ろの部分で窓があるのは音響室と照明室だとおもわれ、1階にはフィルムの映写室があります。

総合的に見て内装さえ変えれば魅力的なホール等に変える事は可能ですし耐震工事等を総合的に考えれも墨田区の役人が言う10億円と言う金額はかなり過大な金額ではないでしょうか。

墨田区は北斎美術館に債務負担行為を含めて約38億円を使うのですからこれこそ無駄ですし、両国公会堂を壊して建替えるしか無い様な言い方をしておりますが、この論理では区内の小中学校は殆ど建替えになってしまいます。

本来の仕事は行政の監視監督すべき議員がこうした矛盾が見抜けない背景には実社会での経験が乏しく物事の仕組みや成り立ち、工法等の知識が無い為に役人の言いなりになってしまう事が原因です。

やはり政治には役人の嘘を見抜ける知識と経験が必要だと思います。

最近実社会での経験が殆ど無いとか就職すらした事が無い人が政治家になってしまう事例を散見しますが、長い目で見ますと本人自身が将来不幸になる可能性が高く、まして何も出来ない政治家では税金の無駄です。

更に地方議会と言えども世界的なグローバル化の波が押し寄せており、外国人参政権や移民等の目先の誤った判断が後々自らを苦しめる結果となる危険性が増して居ます。

政治とは人々の生活そのものですので間違った判断が直接生活に跳ね返って来る事を忘れてはなりません。

小泉内閣で労働者派遣法が廃止された為に10年以上に渡り自殺者が3万人を超え交通事故の死者よりも遥かに多かった事や大東亜戦争よりも多くの犠牲者を出して居る事を知るべきではないでしょうか。

しかも、10年以上に渡る自殺者の累計は第二次世界大戦で亡くなられた日本の軍人(約212万人)と民間人(約50万から100万人)の合計よりも多いのですから戦争よりも犠牲者を出して居る事に気付いて欲しいと思います。

最近国会では移民が論議されていますが、移民が入って来ると相対的に低賃金労働者の給料は益々下がりますから生活は益々苦しくなり、結婚して家庭を持つ事も出来ない若者が増えてしまいます。

その結果少子化になると言う悪循環が始まり国力は衰退してしまいます。

移民が国を滅ぼした例は世界史を見れば多々あり、有名な古代スパルタの崩壊を見ればわかります。

政治に関心を持たないと自らの生活に跳ね返って来ますし、弱者から這い上がられない生活苦という地獄に嵌り易くなってしまいます。

日本の政治がTPPや憲法改正に難色を示す外圧に屈してしまいますと、私達の生活はアメリカと同じになるか更に悪い状態になり貧富の格差が益々開いてしまいます。

政治とは人々の生活そのものである事を、より多くの皆さんが知って下さる事を願わずにはいられません。


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もうすぐ100年!両国公会堂を守ろう!第5話 13年放置されても綺麗なホール内の姿 [もうすぐ100年!史的建造物両国公会堂を守ろう!]

20140415-1.jpg[カメラ]昨日に引き続き両国公会堂の内部をご案内しましょう。

昨日は舞台下手側のプロセニアム・アーチの所で終わって居ましたのでその続きをご覧ください。

実際には内部の電源は全て13年前に切断されて居ますので真っ暗ですので、作業服にライト付きのヘルメットを着用してまるで炭鉱の中に入る作業員の様な装備で入りました。

この撮影も強力なフラッシュを焚いての撮影です。

20140415-2.jpg[カメラ]公会堂のステージから観客席を写したものですが、13年も経過しても座席シートは当時のままで直ぐに使えそうな感じでした。

1階席と2階席を合わせると約800席程の座席があり当時を知る私には懐かしさが込み上げて参ります。

東京空襲でも焼けませんでしたので戦後は米軍(GHQ)が接収し進駐軍の保養娯楽施設として使われ様々なショーが行われたそうです。

20140415-3.jpg[カメラ]プロセニアム・アーチの上の方を見ますと舞台の照明設備やビロード製の舞台幕が見えます。

20140415-4.jpg[カメラ]大正15年に建設されてから大変多くの舞台公演が行われましたが、平成13年4月午後1時に電源が落とされ止まったままの時計とその時の状態をまるでタイムカプセルの様に保って居ます。

20140415-5.jpg[カメラ]座席も床の赤い絨毯も当時のままで、閉鎖後13年と言う時間の割には埃が少なく活用しようと思えば直ぐに活用出来ると思います。

お役人の論理では壊されてしまいますが、やはりしっかりした建物ですし墨田区には大正時代に作られた建物で現存するものは極めて少ないので保存し活用すべきだと思います。

世界的に有名なパリのオペラ座ですら戦争等で廃墟同然の時代がありましたが、紆余曲折を経て現在の様な豪華絢爛なオペラ座に生まれ変わって居ます。

やはり両国公会堂もそれなりに手を加えれば直ぐに復活出来ると思いますし、現在この規模のホールは使いたい団体がかなり居ますので潜在需要は高いと思います。

直ぐ近くの江戸東京博物館内にホールがありますが約300席しか無くホールとしては中途半端で実は使い勝手が良くありませせん。

またトリフォニーホールは2千席もあるので大き過ぎて観客動員が難しい上にコストがかかり過ぎるので中々使えないのが実情です。

墨田区は芸術だとか文化を強調しますが、芸術とは何か文化とは何かというその本質を理解していないお役人がこれを大義名分にして天下り先確保の為に無駄なハコモノを作るのですから情けなくなります。

それ以上に情けないのがこうした議案に全て賛成する議員で、いったい誰の為の議員なのでしょうか。


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もうすぐ100年!両国公会堂を守ろう!第4話 復元すれば貴重な文化遺産になるお宝! [もうすぐ100年!史的建造物両国公会堂を守ろう!]

20140414-1.jpg[カメラ]大正15年(1926年)に建築された当時の本所公会堂について今日は解説してみたいと思います。

ご覧の写真をご覧ください、当時として最先端の技術であった鉄筋コンクリートを駆使した造形と採光の為に縦長に取られた上に長い窓は西洋建築様式を備えて居ます。

この部分にはホールに繋がる階段があり左右シンメトリーに配置され、左右の階段がからホールに出入りする様に作られています。

20140414-6.jpg[カメラ]少し見にくいのですが大正時代に本所公会堂を設計者して森山松之助氏の計画図にはこの窓と階段の構造が描かれています。

20140414-2.jpg[カメラ]内部から見ると現在は電源が切られておりますので照明が一切入らない状態でも採光がしっかりと取れる構造になって居ます。

昭和43年に両国公会堂の杜撰な大規模な改修工事が行われ天井が取り付けられてしまった為に圧迫感のある状態にされてしまいました。

20140414-3.jpg[カメラ]これは更に階段を上がりますと舞台下手側の舞台袖に入りる部分ですが、舞台で使う大道具等が一時的に置けるスペースが確保されています。

20140414-7.jpg[カメラ]舞台下手側の舞台袖で、ロープがあるのは舞台装置を吊るすハンガーを上下に操作する為のロープで吊り物の重さに合わせ重りを取り付けてバランスを取り操作し易くする構造になって居ます。

左端に見えるの木の部分が舞台のプロセニアム・アーチ(proscenium arch)と呼ばれる観客から見ると舞台の額縁の様に見える部分の一部です。

続きは第5話で取上げますが、10年以上も墨田区が放置している建物ですが内部は綺麗に保たれて居ます。

ここへ来て真っ先に感じた事は、当時奥山区長の時にハコモノを次々に作り墨田区の財政が東京23区で最悪になったハコモノ行政を思い出しました。

この両国公会堂も当時建設されたトリフォニーホールの犠牲にされた経緯が伺われます。

トリフォニーホールの建設費は当時約199億6,300万円でしたが、もうそろそろ大規模な修繕が近付いており、その大規模修繕費用が25億円もかかるそうですから呆れたものです。

またトリフォニーホールの大ホールは約2千席と余りにも大き過ぎる為に区内の殆どの団体は使う事が出来ず、曳舟文化センターを使わざるを得ず中々会場を取る苦労します。

やはり官僚利権政治は終わらせなければこうした歴史的建造物は次々に破壊されてしまい、多額の税金が新しいハコモノの建設に使われてしまいます。

これを変える為には役人の出す議案何でも賛成(自民党、公明党、絆(無所属の会)、民主党、みんなの党)の会派の議員を如何に減らせるかにかかって居ると思います。

今の閉塞した民意が反映されない政治の原因はここにあります。


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もうすぐ100年!両国公会堂を守ろう!第3話 復元すれば貴重な文化遺産になるお宝!  [もうすぐ100年!史的建造物両国公会堂を守ろう!]

20140219-1.jpg[カメラ]大正15年(1926年)に建築された当時の本所公会堂の側面図で設計者の森山松之助氏の好んだ建物の装飾に植木鉢を使われています。

20140219-2.jpg[カメラ]この写真は1階のドーム部分の窓ガラスの形状が図面と異なる点から昭和初期のものか設計変更が加えられた可能性が伺われますが、周囲の状況から建設後間もないものかも知れません。(写真協力:ひきふね図書館)

しかしこの建物は現存する大正時代の建物と全く異なる魅力があり、当時として最先端の技術であった鉄筋コンクリートを駆使した造形と建築様式を備えて居ます。

これは建築家森山松之助がその師匠である辰野金吾とは別の建築様式に開眼した事を示すものではないでしょうか。

20140219-3.jpg[カメラ]昭和43年に量号公会堂の大規模な改修工事が行われ森山松之助氏のこだわった部分が削り取られ無残な姿に変えられてしまいました。

20140219-4.jpg[カメラ]扉の部分を内部から見るとロマネスク様式の半円形のアーチは無残にも塗り固められ、如何にもお役所仕事らしい雑でデリカシー無い改修工事がされたかが伺われます。

建設された当時の建物自体は堅牢ですが、改修工事がされた部分は施工そのものが雑で設計者の森山松之助氏がご覧になったらさぞ悲しまれるにちがいありません。

本来は貴重な価値がある文化財でも、その価値が分からない人達に任せてはこうなってしまう事を教訓として学ばなければなりません。

こうした建物は壊されてしまえはそれっきりですが、精密な復元を行えば貴重な財産として蘇る事は確実です。

特に建物の装飾は職人さんの腕の見せ場ですし、零細な産業の支援や技術向上や継承の為にこうした文化遺産を活用すれば効果的な地域産業の活性化や経済政策にも繋がります。

本所公会堂を復元したいと思いますので志のある方はご連絡戴ければ幸甚です。

同時に活用事業者の方も募集しています。

[演劇]20日の区議会本会議で大瀬康介が一般質問を行います、時間は午後2時ごろで、墨田区が計画している北斎美術館に使うお金があるなら待機児童、特養ホームの待機者をゼロにしたり街路灯のLED化で中小零細企業対策を行うよう求める質問を行います。

誰でも傍聴出来ますので是非ご覧ください。


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もうすぐ100年!両国公会堂を守ろう!第2話 素晴らしい大正ロマン溢れる内装だった!  [もうすぐ100年!史的建造物両国公会堂を守ろう!]

20140218-3.jpg[カメラ]大正15年(1926年)に建築された当時の図面を探し出してその内容を見ますとその内装の美しさに感激致しました。

やはり設計者の森山松之助氏は外交官・貴族院議員の家庭の子弟だけあって世界中の優れた文化や芸術に触れておられたと見られ国際的な美意識の持ち主であった事を伺わせます。

上の図面は正面玄関横にあった休憩室の外観ですが、ヨーロッパの建築に見られる鉄の格子細工とガラス又はステンドグラスの様な組み合わせである事がわかります。

20140218-6.jpg[カメラ]これが鉄の格子細工ですがこれはドイツのハイデルベルグ市内のホテルのものですが、遥かに本所公会堂のものの方が繊細で優美な装飾性の高いデザインである事がわかります。

20140218-2.jpg[カメラ]

各種図面から昭和43年に両国公会堂の大規模な改修工事が行われ、豪華な内装の休憩室は写真の様な簡素な味気無い内装に作り変えられてしまいました。

恐らく当時の人はこの内装が古臭いものと感じ、当時は高度成長期の真っただ中でしたので簡素な造りで近代的なイメージにしたかったのかも知れませんが、この改修工事が建物の価値を著しく落としてしまって居ます。

また、この改修工事も大変杜撰で酷いもので、当時の墨田区建設部営繕課庁舎営繕課と押された図面を見ますとがっかりさせられます。

20131106-1.jpg[カメラ]山﨑区長は両国公会堂を壊して北斎美術館の計画図の様なピカピカの建物を建てたいのかもしれませんが、大正時代のロマネスク建築を復元した方が様々な観点から価値があると思いますし、観光資源になる筈です。

やはり教養が無く新しいもの好きと言う人達に任せていてはこうした建物は壊されてしまいますし、せっかく歴史的な文化財を持って居てもこうした宝物が活用される事無く税金を食い荒らそうとする利権が優先される行政では困ります。

東京駅舎同様にリニューアル工事を行い建設された当時の姿に復元すべきではないでしょうか。

その為にには、こうした文化財の価値を理解出来る教養のある方々のご支援が必要ですので、志のある方はご連絡戴ければ幸甚です。


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