SSブログ

貧困と過酷な労働に耐える旅行の夢先案内人ツアーコンダクターの現実! [格差社会]

100523-1.jpg[カメラ]浅草で見かけた光景、観光バスが警察官から移動を求められています。

久々にかっての演劇仲間と連絡を取ってみると、元気そうなので安心し、今何をしているのかと尋ねてみるとツアーコンダクター(添乗員)をしていると言う。

あっちこっちへ旅行に行けていいじゃないかと言うと、実情は大変なんですと言う。

私が以前劇団を主宰していた時は、団員にこうした仕事や航空会社の客室乗務員が居たが、一見よさそうに見えるサービス業の過酷な実態は知っていたが、最近の不景気が更に過酷にしている様です。

話によると、国内旅行が高速道の土日1000円になってから土日の観光バス旅行が激減し、仕事が激減していると言う。

ツアーコンダクターは、早朝から夜遅くまで息が抜けない仕事の大変さと日給制の為、渋滞などで帰りが遅くなっても残業が付かなかったり、観光客が少ない時期は仕事が無く生活が困窮するのです。

ツアーに出ていない時も、旅行先の情報を集めたりお客さんに配る地図や資料、報告書の作成経費の精算等で出勤しなければならず、こうした作業をしても極めて薄給なのだそうです。

ツアーコンダクターは一見夢のある職業に見えますが、労働の割りに日給が国内旅行で6千円程度、海外旅行で1万円程度だそうで、常に仕事があるとは限らず平均月収は15万程度。

この収入でどうやって暮らせるのかと聞くと、仕事はある時は食事が付くので食うだけなら何とかなるのだそうです。

この為、新人が入って来ても激務とそれに見合わない生活苦から数ヶ月で辞める人が多く1年も続く人は1割程度になってしまうそうです。

一方、消費者も景気が悪いと一番先に支出を減らすのが旅行代金ですし、逆に景気が良すぎても忙しくて旅行どこではなくなってしまいます。

こう考えると、友人は5年以上続けているので偉いと思う反面、将来の事や病気をしたらどうするのだろうと言う心配がよぎります。

写真の観光バスの運転手さんでも年収が400万円程度で、万一事故でも起こしたら生活そのものが崩壊してしまいます。

ここに格差社会の現実があります。

一方では、都営バスの運転手は年収が1000万円程度ですので、倍以上の格差があり、官民格差がどんどん広がっています。

先日取上げた、墨田区の環境課の山崎課長は区民の為に働こうともしないのに年収が1000万円近く、夕方には帰れるのですからこの格差は大いに問題があります。

http://ose.blog.so-net.ne.jp/2010-05-05墨田区の環境課の山崎課長の記事

友人にこの問題を話すと、今の日本はおかしいよ!我々の薄給から税金を取りながら、天下り先でろくに仕事もしないで高い報酬で我々の税金を食い荒して・・・。

誰しもが納得する話ではないだろうか、国の財政が赤字国債の発行で支えられている事は極めて不健全な財政状況ですし、財政支出を減らせないなら公務員の給料を減らすべきです。

こんな事を言ったら、公務員の組織票が取れないからと、肝心の改革をしない政治家がいっぱい居る様では、やがて日本は財政破綻しますし、一番困るのが公務員ではないでしょうか。

民間の会社なら社員が現状に危機感を感じ努力したり、会社の為に減給を覚悟するものですが公務員は自分達の給料は国民の税金なので増税すればいいと言う考え方がある様です。

これを許さない為ににも、消費税の増税は絶対にさせてはなりません。


nice!(6) 
共通テーマ:ニュース

nice! 6

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。