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スイスの人気山岳観光列車で脱線、転覆事故で1人死亡重軽傷者41人の事故原因を追う [交通事故]

100725-1.jpg[カメラ]スイスのFNCF鉄道、事故のあったグレッシャー・エクスプレス(氷河特急)とは違います。

スイス南部のフィスフで起きた人気山岳観光列車で脱線、転覆事故で死傷者42人中日本人が38人と言う数に不景気だと言われる今相変わらずの観光客の多さに改めて驚かされました。

景気の低迷の中で原油の高騰に伴う燃油サーチャージ負担で海外旅行者が減る中、観光客の評判の高いルートでの事故ですから、旅行業界にとってやり切れない事故だったと思われます。

スイスの山岳観光鉄道はかっては登山家しか行かれない様な厳しい山の頂や谷間の景色が手軽に楽しめ、壮大な山々や牧歌的な牧場や美しい花で飾られピカピカに磨かれた家々の窓から見えるレースカーテンが大自然と人の調和がなされた景色を楽しむ事が出来ます。

また、山岳地帯に入ると環境や空気を汚さないと言う配慮から排気ガスを出す自動車は入れませんので環境にやさしい電車でしか入れない場所が多くあります。

日本の鉄道と比べると線路の幅が狭くトロッコの様ですし、単線が当たり前の様な地域で電車がすれ違う度に駅で停車して線路を譲り合う長閑な鉄道です。

場所によっては巨大な崖の側を通ったり、足元は断崖と言う所がありますので脱線したら大変な場所が多くこんな所で事故にあったらどうやって助けに来るのかと考えた記憶が浮かびました。

今回の事故のあった車両を見ると、新型車両と言う事でガラス窓の開口部分が天井にまで達していて、狭い線路幅に対して重いガラス部分が多すぎる事が車両を左右に揺らし脱線の原因になったのでは無いかと私は思いました。

それは6両編成の車両のうち後ろの3両が脱線している事からも後ろに行くほどその揺れの幅が大きくなり、更にカーブの遠心力との波が運悪く重なってしまったのではないでしょうか。

それにしてもこのグレッシャー・エクスプレスの利用者は年間25万人でその大半が日本人とドイツ人だと言われておりますので、まだまだ日本は世界の中でも裕福なのかも知れません。

事故があったとは言え、スイスは環境に対する配慮や厳しい土地柄でありながら高い技術力持ち、永世中立国として独自の精神を貫く面でも魅力的な国ですから皆さんも観光される事をお勧めします。


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