アカデミー賞6部門7ノミネートの映画「ザ・ファイター」の魅力をさぐる。 [新作映画試写会日記]
アカデミー賞6部門7ノミネートの映画「ザ・ファイター」はアカデミー賞有力候補と注目されている。© 2010 RELATIVITY MEDIA. ALL RIGHTS RESERVED.「ザ・ファイター」オフィシャルサイトはここ。
1月26日発表のアカデミー賞ノミネート情報では、「ザ・ファイター」は、作品賞、デビット・O・ラッセル監督が監督賞、クリスチャン・ベールが男優賞、メリッサ・レオとエイミー・アダムスが助演女優賞、脚本賞、編集賞の計6部門7ノミネートされています。
アカデミー賞ノミネートとなったクリスチャン・ベール(男優賞)とエイミー・アダムス(助演女優賞)。© 2010 RELATIVITY MEDIA. ALL RIGHTS RESERVED.
監督はサンダンス映画祭の観客賞で世に出たデビット・O・ラッセル監督で、比較的低予算でアカデミー賞を狙えるレベルの作品に仕上げて居る事も映画製作者としては大変参考になりました。
ネタバレになるので映画の内容には触れませんが、映画館でごになるなら比較的前の席でご覧になる事をお勧めします。
後半のリングでの試合のシーンなど、前の席の方が臨場感があり、まるでライブで見ているかの様な興奮が得られますから必ず映画館で前の席で見る事をお勧めします。
劇場公開は3月26日(土曜)丸の内ピカデリー他が予定されていますが、まだ具体的な上映館は未定の様ですが注目の映画かも知れません。
昨年のアカデミー賞では余り知られて居なかった「おくりびと」が受賞し世界をあっと言わせましたが、今年も面白い映画がたくさん作られて居ますから、自分なりのアカデミー賞を探すのも楽しいと思います。
特に低予算で作られる映画の場合、多額の宣伝費や劇場のチケットノルマに予算が裂けない為に世界的な権威のある映画賞を狙いますから、映画賞で大化けする作品も少なくありません。
世界的に映画業界も作品のネタが枯渇しており、誰もが思いつかない奇想天外な発想やテーマが求められています。
この映画は「どん底からしか見えない頂点がある」がテーマだと思いますが、長引く不況に苦しむ我々に元気をくれるのではないでしょうか。
特報
第83回アカデミー賞をクリスチャン・ベールが主演男優賞、メリッサ・レオが助演女優賞を獲得しました。