すみだものづくりフェア2011に見る技術立国日本の町工場の将来! [技術立国日本のハイテク技術]
11月12日と13日の二日間中小企業センターで「すみだものづくりフェア2011が開催されました。
会場には多くの子供達や出展関係者が来ていました。
イベントの趣旨は、将来の墨田区を担う子供達にものづくりの面白さを知ってもらい、古くからものづくりのまちとして栄えてきた墨田区のものづくりを継承して行こうと言う趣旨です。
そのせいか、多くの子供達が大勢来ていました。
出展の関係者に、最近の子供達は昔の子供達とどう変わったのかと言う事を訊いてみますと、手先の器用な子供が減っている事や、最近プラモデルなどを作る子供が減り、ものづくりへのこだわりが希薄になっているのではないかと言う器具をされている方もいらっしゃいました。
こうした背景には、生活環境の変化で子供の遊び方の変化している事が考えられますが、自分の手でものを作る機会が減っている事、コンピューターゲーム等で遊ぶ機会が増えている事が挙げられます。
しかしながら、最近のものづくりもだいぶ変化しており、かっては手作業でものを作りましたが、今ではコンピューターに入力した情報で機械を操作したり、手書きでは無くPCで図面やデザインをする方が多くなりましたので、こうした分野での適応力が求められるのではないでしょうか。
最近の工作機械も殆どがPCからの入力で自動で機械加工しますし、PCと機械との制御の仕方を創意工夫しながら技術と感を磨く様になって来ています。
ここ30年程でコンピュータの技術が飛躍的に進歩しており、私が学生時代はPCも高価で親に買ってもらったPCに自分でプログラムしてソフトを作らなければなりませんでしたが、今ではソフトも膨大な量が販売されて居ます。
こうしたソフトを使いこなせる能力が今の社会では求められております。
私の会社では映像やWebを制作していますが、毎年の様にソフトウエアーが新しくなり、時期によっては新技術の開発等の関係で使い方やコンセプトが全く変わってしまう事は珍しくありません。
特に映像系ではその動きはめまぐるしく、撮影機材から編集用のPC、ソフトまで全て変わって来ています。
設備投資に費用がかかるのはどの産業も同じですが、映像やCG、Web、デザイン等のソフトは発売された当初には満足な取扱い説明書もありませんので、英語の取扱い説明書や海外の動画サイトを参考に使い方を学ばなければなりません。
また、取説などの本が売られる頃には、更に新しいものが出て来ますので、その時には時代遅れになってしまいます。
満足な取説が無いと言うのは、ソフトの開発が海外である事が多い上に、クリエーターが使うソフトは多様なニーズに答える為に、最先端のCPUを活かして極めて幅の広い作業を可能にする設計ですから、決まったマニュアルが作れないと言うのが現実です。
そこで必要になるのが、思考の柔軟性と応用力や把握力、適応力が問われますし、更にそれを活かした表現力が結果として求められます。
やはりこれから求められる人材はPC適応力のある人ではないでしょうか、例えば、日本で最先端のソフトで作られた製品のデーターを海外の工場へ伝送し、機械を動かせば現地の工場でタイムリーに生産する事が可能です。
そうなれば、材料の搬入や製品の搬出はどうしても人手が必用ですから、人件費の安い振興国で生産しても技術の流出は最小限になりますし、国内では商品開発や試作、製品デターを作成する業務に特化できます。
ものづくりのまちを後世に伝える為には、子供の頃には素材を手で加工する経験を積んで、中高生位にはPCを扱える様にすること、更に応用力を付ければかなり有益な人材が育成され、就職難も解消されるのではないでしょうか。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.150~0.144マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)