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事業別コスト計算書から見る!すみだ北斎美術館の建設で危惧される行政コスト急増! [開館後毎年5億円の赤字!すみだ葛飾北斎美術館]

20121214-1.jpg[カメラ]墨田区の山崎区長が強引に建設をしようとしているすみだ北斎美術館の完成予想図ですが、圧迫感の強い白い壁が出現するだけでは無く、墨田区の財政を圧迫する危険性が強い事を先ず指摘させていただきます。

20121214-3.jpg[カメラ]9月に区議会に提出されたすみだ北斎美術館の損益分岐点を示す資料ですがこれによると、損益分岐点が年間で約4億1千194万円となっております。

これには、北斎資料収集基金の1億円が含まれて居りませんのでこれを加えると墨田オンブズマンがこれまで指摘して参りました、開館後毎年5億円の赤字となる試算を裏付けております。

更に、観客動員数が約36万3,000人以上必要ですから、これだけの観覧者を動員するには1億円を超える広告宣伝費が別に必用になります。

そもそも、この約36万人の観客動員は物理的に不可能で、それは展示スペースの狭さや観光バスや一般の車の駐車場すら無いお粗末な状態ではそもそも無理があります。

新たに面白いデターがございますので下記の事業別コスト計算書をご覧ください。

20121214-5.jpg[カメラ]これは2012年(平成24年)12月11日発行の区報である「すみだ」のだい3面の一番下に載せられた事業別コスト計算書です。

先ずご覧戴きたいのが一番右側のすみだ郷土資料館の赤の矢印の部分をご覧下さい。

これは、郷土資料館の利用者1人当たりの行政コストですが、利用者1人に対して6,379円を区が我々の税金で負担している事を示すものです。

その下の小さな赤矢印は、利用者1人当たりの平均負担額が44円である事を示し、一般観覧料は100円に対して44円だと言う事は、利用者の半分以上が無料の入館者である事が分かります。

この数字は、民間企業では有り得ない数字で、44円を売上げるのに6,379円が必用となる訳ですから、常識的に事業の継続など出来ません。

また、このデーターから郷土資料館は年間どれだけのコストを税金で負担して居るのかも計算で分かります。

行政コストの6,379円から利用者負担金の44円を引きますと6,335円となり、これに延べ利用者数の1万5,203人を掛ければ、年間約9,600万円になる事がわかります。

20121214-4.jpg[カメラ]これは財政の健全度を示す指数の経常収支比率ですが、上が墨田区の経常収支比率で93.2パーセント、下の線が東京23区の平均で85.7パーセントです。

墨田区が東京都全体の経常収支比率を押し上げていると言っても過言ではありませんせんし、これはいざと言う時に支出出来る余裕が僅か6.8パーセントしか無い事を示しております。

これをわかり易く解説しますと月給10万円の人が家賃を6万円払い食費を2万円水道高熱費で1万円払い、電話代を3,200円払って居るとすすと合計9万3,200円の支出になります。

すると手元に残るのが6,800円しかありません、こんな時に病気や怪我で医者さんにかからなけらばならないとか、下水が詰まり工事をしなければならないとしたらどうでしょうか。

一般の家庭なら、月給以外に収入を増やす為に休日にアルバイトをしたり、家賃の更に安い所に変えたり、食費を半分に切り詰める、電話代は基本料ぎりぎりに押さえる等の工夫をする筈です。

墨田区はどうでしょうか、郷土資料館で懲りたのかと思えば逆で、更に行政コストの大きい北斎美術館を損益分岐点も無視して強引に作ろうと言うのですから狂気としか思えません。

区長は山崎栄次郎、奥山澄夫、山崎昇と3代に亘る役人統治と、山崎家の墨田区支配の偉業を誇示するかの様なすみだ北斎美術館と言う記念碑を作り、代々区民の負担で管理させようとでも言うのでしょうか。

論語に「人にして遠き慮り無ければ、必ず近き憂い有り」とありますが、遠くまで見通す思慮分別の出来ない者は、必ず行き詰まると書かれております。

来年にはこの美術館が議決案件に上って参りますが、お役人の出す議案全て賛成と言う区議会議員の人達はいったい誰の為の議員なのでしょうか。

主体性が無く常に群れたがる人達、問題点を見て見ぬふりをする人、職責に対する自覚が不足している人達が議員では、墨田はどうなってしまうのか、そしてこの国は将来どうなってしまうのか心配になるのは私だけでしょうか。

私は、論語にある「君子は和して同せず、同して和せず」と言う言葉の重みを痛感致します。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.144~0.140マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


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