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過去の金子孚水氏が絡む「北斎展」に見る浮世絵肉筆の疑惑の記録を辿る第2話 [開館後毎年5億円の赤字!すみだ葛飾北斎美術館]

20130415-1.jpg[カメラ]昭和42年に日本橋の高島屋で行われた金子孚水氏が絡む「北斎展」では、肉筆浮世絵専門の画商である上野羽黒洞の主人だった故木村東介氏が「いかがわしい作品であると指摘した、伝北斎(葛飾北斎の肉筆とされる?)「杣人・春秋山水図」(そまびと・しゅんじゅうさんすいず)です。

墨田区は強引に北斎美術館を建設しょうとしております。

しかし、これまでに区が購入した葛飾北斎や門人の肉筆とされるものが、充分な検証もされずにいかがわしい作品が作品が多数購入され私達の税金がガラクタに変わってしまった可能性を指摘して参りました。

墨田区は葛飾北斎の偉業を顕彰するを大義名分にしておりますが、しかし、いかがわしい作品が展示され世界的な評価の高い葛飾北斎の偉業を逆に貶めてしまう事を大変懸念致します。

そこで、その様な事をさせない為にも、いかがわしい作品とはどの様なものかを出来るだけ皆様に解り易くし解説して参りたいと思います。

さて、「杣人・春秋山水図」をご覧ください。

これは3つの肉筆が並んで一つの作品で有るかの様に題されておりますが、これらの3点がバラバラである事に気付かれるのではないでしょうか。

先ず「杣人」(そまびと)とは何をその意味を知る必要がございます。

「杣」とは古代から中世にかけては社会的に権力を有した一族の所有する地を意味し、「杣人」は近世以降はその土地の支配下で暮らす林業従事者を示しています。

しかし、この肉筆には矛盾点があり、林業従事者である杣人が仕事をする山にしては険し過ぎます。

つまり、山の高度が高過ぎで木が無いばかりか岩と草地ばかりです。

そもそも、ここまで来て林業をするには効率が悪過ぎます。

更に、「春秋山水図」と言う題名なのに水に関係する小川等は描かれておりません。

また、木こりが背中に子供を負ぶって居ますが、こんなに小さな子供を連れて標高の高い危険な山で林業をするでしょうか。

指摘すべき点はこれ以外にも多数ございますが、大変長くなりますので割愛致しますが、葛飾北斎の作品らしく見せる為にトリックが使われて居る事について解説致します。

画面右側の突き出た山のの描かれて居るものは、北斎の版画の「詩歌写真鏡 白楽天」を参考に描いてそれらしく見せる小細工だと思われます。

総じてこの3つの肉筆は、描き方も景色もバラバラですから、ここからテーマとなる物語が浮かんで来ませんし、杣人は斧を持って居るのに背中の背負子の中身は、斧を使わない筈の細い枝ばかりと言う矛盾がございます。

総合的に見て全ての部分で矛盾があり、絵としての構成や繋がりがバラバラですから、葛飾北斎がこの様なものを描くとはとても思えません。

この様ないかがわしいものを葛飾北斎だとして販売したり展示してお金を取る事は、人間として恥べき事ではないでしょうか。

騙されない為には冷静に観察すべきです。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.151~0.147マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


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