ハコモノ行政のツケがやって来る今後40年間で4,544億円がハコモノの維持管理で消える! [役人の天下り施設]
墨田区では区民が求めても居ない施設が次々に作られて参りましたが、その維持費ほどうなるのでしょうか、写真は墨田区の郷土資料館ですが殆ど利用者を見ません。
更に、第二の郷土資料館となる恐れのある北斎美術館を約25億円をかけて建設しようとして居ます。
今月発行された墨田区公共施設白書によると、施設の耐用年数を40年とすると、墨田区内の施設の維持管理・修繕・建替えにかかる今後40年間の将来経費は、合計4,544億円が必用になります。
この金額を年平均に直しますと、毎年114億円が必用でこれを40年間支払続けなければならない計算になります。
但し、こうした数字をお役人が出して居る点で、鵜呑みにする事は禁物で、その裏の意図は何かをさぐる必要がございます。
一般に鉄筋コンクリート造りの建物の耐用年数は60年と言われておりますから、耐用年数を40年として居る点が気がかりになります。
そこで耐用年数を60年にした場合の40年間で支払う金額はどうなるかと申しますと、3,993億円となり551億円支出をセーブする事が出来ます。
この551億円の中身を分析しますと建物建替えにかかる費用が殆どでした。
この白書に書かれて居る内容を総合的に分析しますとお役人の意図が垣間見られます。
1.危機感を煽る。
この意図する所は、将来的に財政負担が増大するので増税への理解を求める事を意図して居ると思われます。
2.増大する維持管理費を圧縮する。
この背景には、民間活力活用を名目に天下り法人が維持管理事業を拡大し公共施設と言う理由で独占しようとする意図が感じられます。
3.既存建物の長寿命化する。
これは、拡大し続ける予算の増大で財政が税収に追いつかなくなる状態になれば、止むを得ず建物の寿命を伸ばさざるを得ない訳です。
4.財源の確保が必用になる。
この口実で、施設の利用料を受益者負担を理由に値上げをするとか、施設の一部を売却して財源を確保する事に納得してもらうと言う意図を感じます。
そんなに維持管理がかかるならそもそもハコモノを作らなければこの様な心配は要らない筈です。
北斎美術館の建設を止めて将来の老朽化施設の維持管理支出の増大に備えて基金として確保すべきではないでしょうか。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.154~0.149マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)