税金が捨てられる!すみだ北斎美術館の建設計画 第4話 髙過ぎる常設展! [開館後毎年5億円の赤字!すみだ葛飾北斎美術館]
これがすみだ北斎美術館の常設展示室のイメージ図ですが、たった190.1平方メートルの展示スペースで区の試算する開設初年度の来場者数20万人が来場するとなると、計算上1時間当たり83名を超える人達がこの中に居る事になります。
20万人来たとしても一日当たりの来場者は約667人となり、このうちグッズ等を販売したとしても果たして人件費がでるのか大変疑問です。
仮に区の出した試算の開館後5年目以降の年間12万人で計算してみますと、平均して1時間当たり50人がこの190.1平方メートルの展示スペースに常時居る事になります。
12万人では一日当たり400人ですから、墨田区が言う北斎美術館で地元に経済効果があると言うのは嘘と言わざるを得ません。
更に、観覧者が落とすお土産代では人件費も出ないだろう事は言うまでもありません。
これは予算委員会で区議会自民党が出した付帯決議ですが、「収入の増加に全力で取り組む」とか「観光のまちづくりにおける効果」を強調しております。
しかし、具体的な数字から考えますと自民党案は何を根拠に作られ、そして基準となる数字もございません。
「更なる圧縮」、「全力で取り組む」、「最大限に発揮」、「努める」、「なお一層努力」などと雲を掴む様な意味の無い言葉だけが並ぶ付帯決議を付けたのでしょうか。
これには、行政の監視監督者としての論理的な思考能力を疑いますし、この決議の結果どの様な成果が生み出されどう評価するのでしょうか。
更に、区が想定している入館料は常設展で400円となると近くにあるあの巨大な江戸東京博物館が600円ですし、国立西洋美術館が430円(何れも大人1人)ですから、価格競争力で遥かに劣る事がわかります。
また、浮世絵コレクションで知られる横川のJTの敷地内に渋谷の公園通りにあった塩とたばこの博物館が移転して来るとこれまでの入館料が100円でしたから同等の入館料と考えられます。
結果的にお客さんの取り合いとなりますし、面白く無い所へはお客さんが来なくなる事は言うまでもありません。
結果的に1日当たりの入場者は400名と言うのも根拠に乏しく、区が言う入場者数の実現が非常に困難である事がわかりますし、区が言う地元への経済効果は殆ど期待出来ない事が解ると思います。
そもそも誰に為に北斎美術館を作るのかを考えますと、墨田区民の大部分が要らないと思っております事から一部の官僚の都合で作られる税金の捨場としか言い様がございません。
税金の捨場と考えると非常に有効な捨場となるのです。
それは、区がこれまでに購入した北斎資料はガラクタとしか言い様の無いものも含まれますし、仮に価値があるとしても市場価値を上回る価格で購入すれば、税金を捨てるには便利な道具になります。
こんな事に我々の税金が捨てられるなら増税等をする必要などございませんし、増え続ける国の借金は全国の自治体が同じ様な事に税金を捨てて居るからではないでしょうか。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.160~0.131マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)