大東亜戦争特集ぺリリュー島の激戦 (全12話ー第1話) [大東亜戦争特集ぺリリュー島]
大戦当時旧日本軍と米太平洋艦隊を迎え撃ち激しい激戦が行われたぺリリュー島(パラオ共和国)写真中央部分の山は最後の激戦が行われた大山。
ここパラオは第1次大戦後ドイツの敗戦により日本の委託統治領となり、真珠の養殖や燐鉱石の鉱山等が作られ、軍事的にも海上輸送を確保する上でも重要な拠点として整備され活気に満ちていた。
大東亜戦争が始まり、ミッドウエー海戦後形勢が不利になった日本軍はぺリリュー島を守る為に満州から精鋭部隊を送り込み決戦にそなえたのである。
1944年9月12日米太平洋艦隊は写真の方向から15万発に及ぶ艦砲射撃を開始し、熱帯の樹木で覆われた島は岩が剥き出しの荒野となった。
日本軍は島に点在する天然の要塞である鍾乳洞や鉱山の坑道等を巧みに利用した壕に身を隠し艦砲射撃を交わしていた。
15日になると約米軍2万8千名が上陸を始め日本軍約1万1千名が迎え撃ち海岸が血でオレンジに染まった事からオレンジビーチと名づけられた位の激戦で、米軍は3日あれば陥落させる予定であったが、結果的に3ヶ月の日数と8千名の犠牲を出したと言われている。
あすに続きます。