12年連続自殺者3万人超過、凄惨な自殺現場の状況、何が人を自殺に追いやるのか [格差社会]
山手背線神田駅で人身事故が発生し電車の運行が停止されている事を示すお知らせ、事故とありますが実際には自殺のケースが多く特に以前は中央線が多かったが各線に広がっています。
私が大学生だった頃東京駅で電車を待っていたら不審な動きをする人を見かけました。
もうそろそろ電車が来るのでみんなが整列を始めると、列に並ぶ訳でも無く一人の男性が私が並んでいる列の数メートル先に突然現れ、ホームに電車が入ってくるとホーム一旦にしゃがみこみ、まるでプール飛び込むかのように電車に飛び込むのを見ました。
その瞬間ホームに並んでいた人達が一斉に後ろに下がりました。
恐らく人が跳ね飛ばされて来るのではないかと言う恐怖と凄惨な光景を見たくないと言う心理からかも知れません。
この瞬間自殺者はなぜ思いとどまれなかったのか。
この事件とは別に、私が乗っていた電車が人を跳ねる事故を2回経験していますが、1回目は電車の窓から外を見てしまい、頭部から多量の血を出して即死していて凄惨な光景を見てしまいました。
また別の日に地下鉄の一番前の車両の最前部に座っていた時に電車に飛び込んだ人が居て電車が止まりました。
今度はこうした光景は見まいと思い外を見ずにじっおと座っていると死にきれなかったらしく「痛い、痛い」とわめく声が地下鉄のホームに響くのです。
その時駅員が「痛いというならこんな事をするな」と怒鳴っていたのが印象的でした。
それにしても、飛び込み自殺は多くの人達が迷惑をするので止めて欲しいものですが、根本的な問題を解決しない限り減るものではありません。
警察庁の発表では先月11月末現在の累計で3万181人が自殺しており、長引く不況が大きく影響している事は周知の事実です。
特に都心部で中高年の男性が多いそうで、会社一筋の人が長引く不況でリストラされたり退職を強要される状況もありますので、仕事以外に生きがいを持つ必要があるのではないでしょうか。
会社等の組織に属していると組織は強くともそこに所属する人は一人になると弱い上に、こうした組織が逆に一転して集団でいじめ出すと言う醜い傾向があります。
これは一種の群集心理で各人が弱いので、それぞれが我が身を守る為に火の粉が自分に降りかからない様にと、更に立場の弱い人に向けられてしまいここにむごいいじめが行なわれます。
同様な事例は、人間以外にも動物でも見られますので、本能がそうさせているのかも知れません、これを防止する有効な策は各人が理性的になるしかありません。
また、自殺防止には、景気の低迷で企業活動が縮小しリストラされて吐き出されてしまう人達の受け皿を充実させたり、仕事以外に生きがいを見出せる環境づくりが必要なのではないでしょうか。