最新レポート銀座に異変が!景気の低迷を受けて銀座の活気が無くなっている! [世界経済と日本]
銀座と言えばかっては活気に満ちた繁華街を代表する地域でしたが、最近は景気の低迷で異変が出て来ている様です。
高度成長期にはモダンな街、活気のある町として繁栄して来た銀座、筆者もこの付近で生まれ育ったのでその変化を感じざる得ません。
また、金融機関で仕事をしていた時はお客さんの接待で年中利用させてもらった街で、当時は活気がありタクシーを呼ぼうとタクシー会社に電話をしても1時間位繋がらない事がけっこうありました。
やっとタクシーが手配出来てもタクシーが大混雑で数百メートル歩いて目的のタクシーに乗れると言うのが常識でしたが、今は客待ちのタクシーで溢れています。
知り合いの会社の社長さんがかっての老舗日本料理店が安く売りに出ていたので購入したそうですが、かっての様な活気が取り戻せるか自信が持てないと言っていたのが印象的です。
その原因は、かってと違い企業が接待費を使わなくなって来ている為です。
こうした背景にはやはり景気の低迷で企業が拡大よりも縮小に動いている事がはっきり読み取れます。
私がサラリーマンをしていた頃は、企業が拡大志向で優良な顧客を確保する為に接待費は成果さえ上げれば会社はケチケチしませんでした。
しかし、今は当事とは全然変ってしまい接待費どころでは無くなって来ている様です。
企業が接待費を使わないと接待向きの飲食店が減り、その反面チェーン展開しているお店が増えた感じがいたします。
こうなると、客層も変り客単価も減っているだろう事は想像されますが、お持て成しの文化までなくなってしまうのは残念な気がします。
深刻なのがやはり景気の低迷で、今や誰もが余裕が無くなっているのではないでしょうか、日産のカルロス・ゴーン社長が年間報酬4億円と発表されましたが、当然支出も多そうですので余裕があるとは思えません。
今の世の中、誰しもが余裕がありそうで無いと言うのが実情ではないでしょうか。
また、別の情報源からは銀座界隈のタクシーの売上げがここへ来て激減しているとの情報もあり、政府は緩やかな景気の回復が見られると発表していますが、実は反対の事が起きている危険性があるのではないでしょうか。
こんな時期に参議院選挙が告示され、選挙戦の争点が消費税の増税か否かと言われておりますが、仮に消費税増税派が選挙で勝てば景気が一気低迷する可能性があります。
最近の景気回復基調の裏には、エコポイントが貢献していますが、他の要因として消費税が導入される前に耐久消費財を購入すれば高い買い物をすればする程得になります。
仮に1千万円の耐久消費財や家等を購入すれば、消費税が5%から10%に5%上がるだけで50万円もの差がでてしまいます。
これが、消費税が段階的に引上げられ将来25%になったとすると200万円の差が出てしまいます。
こうなると誰もが物の購入を諦めるか我慢するでしょうし、将来の不安に備えて貯金に回りますから、再びデフレスパイラルに陥る危険があります。
そもそも、健全な経済はお金が循環しなければ成り立ちません。
菅総理は、強い経済とか大きな政府と言っていますが、その根拠や具体的な政策を明らかにしていません。
ばら撒きや公共事業を行なっても将来に希望が持てない状況で誰がお金を使えるでしょうか、このツケが再び自分達に降りかかりかねない事を国民は感じ始めています。
国民が将来に希望を持てる国にする為には、増税せずに国や地方の財政赤字を無くし黒字化させて予算に余裕がある事を国民に示す事ではないでしょうか。