木村剛日本振興銀行前会長逮捕に見る中小企業救済の嘘!元金融庁顧問の転落を追う! [利権政治が犯罪を生む]
木村剛日本振興銀行前会長が35歳まで勤務していた日本銀行、金融のプロが金融と財政のコンサルティング会社を設立し論客として注目され竹中平蔵金融担当相(当事)に抜擢され金融庁顧問へ、銀行の不良債権問題のプロが転落。
その後、中小企業向け融資の日本振興銀行会長に就任したが業績が悪化、銀行法の金融検査忌避で逮捕されました。
木村剛氏といえば痛烈な官僚批判者で有能な人物だと言う印象がありましたが、やはり成り上がり特有の過信による失敗をした様に感じます。
そもそも中小企業救済を目的に設立された筈の振興銀行だが、中小企業救済にしては貸し出し金利が高く誰の為の銀行かと言う感じで見ていましたが、実態はとんでもない利権ビジネスがあった様です。
中小企業を救済するどころか、あの高利貸しで取立屋の商工ローン大手SFCG(旧商工ファンド)から債券を買い取り、出資法の上限金利29.2%を遥かに越える45.7%の高利を貪っていたのです。
SFCGは高利な上に厳しい取立と連帯保証人を狙った貸付で急成長したが、グレーゾーン金利に対する法改正で破綻し、財産を海外に隠すなど現在も捜査が行なわれている様です。
結果的に日本振興銀行は中小企業救済は大儀名文だけで嘘である事がわかりますし、政商と化した拝金主義者の末路を象徴している事件ではないでしょうか。