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どう試算しても巨額の赤字になるすみだ北斎美術館(北斎館)計画を検証する。 [開館後毎年5億円の赤字!すみだ葛飾北斎美術館]

20110218-1.jpg[カメラ]最近配布されている墨田区の共産党会派の「すみだ民報」2011年1・2月号、号外、に記載された北斎美術館(北斎館)に関する赤字の試算の甘さに驚きました。

墨田オンブズマンの試算では毎年5億円になるのですが、墨田区の共産党会派はなぜ1億円の赤字だと言うのでしょうか、議員報酬や政務調査費を貰いながら、その調査力を思わず疑ってしまいます。

20110218-2.jpg[カメラ]墨田区が公式に発表している同美術館の年間管理運営費を示した文書ですが、来場者数が10万人で総費用が約3億必用で、来館料収入を引いても1億7,400万円の赤字になる事が公式に発表されています。

しかもこの来場者数が10万人と言う試算も行政特有の水増しされた金額ですし、入館料も大人一人千円と言うのですから他の美術館と比較すれば高過ぎです。

墨田区の共産党会派はなぜ1億円の赤字の根拠わかりませんが、経営者感覚のある人ならこんな甘い試算は出て来ないのではないでしょうか。

最近は、政党組合等の組織の支援で議員だけが本業と言う先生が増えていますが、少なくとも地方の財政を監視監督する立場の人間はやはり経営者感覚が無ければならないと思います。

多額の財政赤字の中で、議員報酬を減らすべきだとする議論が起こりますが、こうした専業議員が多い事が議員報酬を減らし、公務員給与の削減を行なおうとする改革の足かせになっています。

話は戻りますが、計画段階から施設の維持管理費で毎年3億円かかる事を踏まえて、1億2,700万円と言う人件費から要員を算出すると合計10名程度になりますが、役員の給与、賞与、退職金が別に計上される可能性があります。

他の支出で、他の美術館の例を見ますと小布施の北斎館では、国際会議と称するイベントで年間2億が使われたとの報告がありますから、こうしたイベントの費用が計上されていません。

収入になる筈の入館料も小布施や津和野では大人500円ですから、付近に江戸東京博物館や上野の国立美術館がある中、1000円も払って見る程の価値があるか疑問です。

予想入館料収入は7,500万円ですが、私の計算では2,500万円程度だと思います。

更に疑問な事に寄付金収入が4,000万円とあり、この不景気に毎年4,000万円も寄付が集まるとは思えませんし、区の外郭団体が我々の税金で稼ぎ出した事業から寄付される事を意味しているのでしょうか。

この毎年4,000万円も寄付が集まる役人が試算している事からも、水増しされて事業計画である事が読み取れます。

また、年間1億円の北斎資料収集基金の金額も計上されていませんし、過去20年余りに既に使われた基金約16億円の利払いに使われた金額も計上されていません。

こうした細かな金額を積み上げていくと毎年、年間5億円は超える事が試算した結果分かっています。


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