SSブログ

AIJ巨額損失に見る旧社会保険庁OBの天下りが企業年金までも吸い尽くす白蟻の構図! [年金問題]

20120305-1.jpg[カメラ]巨額の年金資産が消えたAIJ投資顧問の事業報告書、内容を見ると一見堅実な運用をしている様に見えますが、多額の損出が隠された実態が次第に明らかになって来て居ます。

20120305-2.jpg[カメラ]実態解明が進むにつれ、旧社会保険庁のOBがコンサルタント会社の主催するセミナーでAIJ投資顧問を進めて居た実態が見えて来ました。

この表の契約者の資産ほぼ全ての約2,000億円が消えてしまった可能性が高いのです。

20120305-3.jpg[カメラ]事業報告書に記載されたデリバティブ取引の状況ですが、企業年金から集められた資金は約2,000億円程度なのに先物取引では18兆7,432億円の取引があり、オプション取引では公社債で36兆2,903億円の取引をしている事がわかります。

こうした状況からとても高いレバレッジを掛けた取引が行われ、元金全てが失われた可能性が高いのです。

企業年金資産の大半を消失させた原因は、ハイリスクハイリターンのデリバティブ取引だけでは無く、旧社会保険庁のOBが企業年金基金等に天下り、その人脈を通じて集められた資金がAIJに集められ損失を拡大させました。

そもそも旧社会保険庁のOBは年金の制度についてはベテランでも、年金の資金運用は素人同然と言わざるを得ません。

この人達が物理学や統計学を組み合わせ複雑な計算を行う、金融工学で生み出されたデリバティブ取引の危険についてどの程度理解しているのか疑問です。

また、金融工学の専門家の博士ですら現実に起こる相場の変動を確実に予測する事は不可能です。

そもそも、数学で市場に参加する人の行動を予測出来る程人間の脳の動きは単純ではありません。

金融工学は、買うべきか売るべきか迷う人間に数学的な法則でどちらを選択した方が有利かをアドバイスする道具に過ぎません。

基本的に、お金がお金を生む事はあり得ませんから、こうした投機で儲けた人が居ればその反対に損をする人が居て成り立つ仕組みです。

人間は大儲けすれば驕りや過信が生まれやがて大損しますし、僅かの利益を上げた人はやがて僅かの損を出し、それを取返そうとして投資額を増やしますから、更に大きな損をする可能性があります。

それにしても旧社会保険庁のOB天下り官僚は、グリーンピア等で多額の国民年金を消失し、天下り先の企業年金でも多額の資金を消失させた訳ですから貧乏神と言うべきではないでしょうか。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.160~0.152マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


nice!(16) 
共通テーマ:ニュース

nice! 16

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。