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深刻な日本の技術の海外流出を防ごう!不正競争防止法の最大限に活用と厳罰化を急げ! [技術立国日本のハイテク技術]

20120619-1.jpg[カメラ]日本のハイテク技術やノウハウの流出を象徴する事件がまた起きてしまいました。

報道によると川崎市の大手機械メーカーが管理するプレス機械の設計図を不正にコピーして中国企業にそのデターを郵送し数百万円の対価を得て居たとしてメーカーの元社員らが逮捕されました。

逮捕されたのは、大手機械メーカーの元社員で川崎市の機械設計業古谷政一容疑者(48)と横須賀市の会社役員井上文明容疑者(57)で逮捕容疑は不正競争防止法(営業機密の不正開示)です。

日本の機械はこれまでの技術と経験と改良に改良を重ねて他国には無い品質と精度を誇る事は、日本の原動力となり経済大国として発展して来た歴史が裏付けて居ます。

最近こうした日本の技術が中国等に不正に持ち出されるケースが多い背景には、技術情報の管理に甘さがあり、法律も時代の流れに付いて行かず不備だらけであった事は言うまでもありません。

そこで登場したのが平成5年に公布された不正競争防止法で罰則は「10年以下の懲役千万円以下の罰金、又は併科」となっています。

合わせて民事訴訟で多額の損害賠償を受ける可能性はありますが、現実には違法に持ち出された情報による損失を埋める事は出来ないと思いますので更なる罰則の強化が必要だと思います。

今回の事件の場合は、プレス機械の設計図を不正にコピーして中国企業に渡しその対価として中国企業から井上容疑者が500万円、古谷容疑者が200万円受け取って居ました。

こうした売国的な人達の僅かばかりの報酬の為に、日本の企業や技術者が莫大な費用と時間を使い開発した技術が盗まれ安価な製品が大量に流入し日本の経済に打撃をもたらしますから許せない犯罪です。

この事件で登場するプレス機械も実はノウハウの塊で、加工する材質や厚さ形状により加圧方法や速度制御、作業工程が全て変わって来ます。

長い年月と多額の費用をかけて実験し最良の状態にする為の膨大なデーターにより機械が開発される訳ですが、このノウハウが簡単に盗まれてしまうと技術を開発した企業は研究開発費が回収出来なくなってしまいます。

こうなると企業は研究開発費を捻出出来ませんから技術レベルがどんどん遅れてしまいます。

今回の事件では自動車のエンジンを作る機械の図面との事ですから、粉末成形機だろ事が想像されます。

この機械は他社に無い技術でどんな形状でも安定して作れる優れものだけに、情報の流出は計り知れない損出の可能性があります。

特に中国の場合は軍事目的に転用される恐れがありますので、我々の安全や経済的損失を考えますと許されない犯罪ではないでしょうか。

この会社では機械式と油圧式、機械と油圧の併用タイプ、更に最新式では油圧サーボ式のプレスがありこれは形状に応じた成形が可能で成形後の機械加工が要らないか著しく軽減出来るタイプです。

今回流失したのはこの油圧サーボプレスと思われますが、そもそも企業としても情報の漏洩に対する備えが甘かったのではないでしょうか。

最近中国は自動車の国産化を強力に進めて居ますので、国策的にスパイを送り込んでもこうした技術を盗み国策的な成長戦略を進めようとする意図が感じられます。

特に狙われているのはやはり数万点の部品が必用な自動車関連技術で、部品を生産する機械だけでなく生産技術や新素材、技術者に至るまで狙われているので気を付けて欲しいと思います。

それにしても僅かなお金の為にお世話になった会社や国までもを売る様な人が居る事は、国家感の欠如なのかも知れませんし、教育や倫理観も改めて見直す時期に来ているのかも知れません。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.145~0.131マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


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