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AIJ巨額詐欺事件に見る旧社会保険庁OB天下りの責任はどこまで追及出来るのか? [年金問題]

20120618-1.jpg[カメラ]AIJ投資顧問の事業報告書ですが、この時には既に水増しされた事業報告だった事が警視庁捜査二課の捜査でわかって来ました。

20120618-2.jpg[カメラ]2010年の事業報告書では運用資産が約3,902億円ある事になっていますが、この時には既に実際の運用資産は11億円程度だった可能性があり約30倍を超える水増しである事がわかります。

2009年9月15日発生したリーマンショックで3,800億円の損が出て居た可能性があり、これだけの多額の損失が出れば恐らく情報に敏感な市場関係者なら知って居たと思われます。

それは取引した相手方このファンドのポジションがどうなって居るかが大よそ想像が付きますし、他で損失をカバー出来たかそうでないかも市場の動きから推測出来るものです。

更に、クレジットラインと呼ばれる与信枠の変動からも予想できますし、情報に敏感な金融市場では噂となって素早く流れるものです。

2年以上経ってからこうした問題が表面化した事は、国のチェックが甘すぎるのかノーチェックだった可能性があり、国の責任は大きいのではないでしょうか。

先日詐欺容疑で逮捕されたAIJ投資顧問の社長浅川和彦容疑者の逮捕容疑は実際のファンドの価格を28倍に水増し、顧客である年金基金に売り付けた事が分かり逮捕となった様です。

AIJは多額の損出を隠しと一部の年金基金からの解約に伴う支払に当てる為に新規顧客に虚偽の運用実績をを示してファンドを販売しその代金を解約に伴う支払に当てていました。

こう言う事は、資産を運用する処か自転車操業状態で資金繰りだけが行われて居た事が推測されますし、金融の世界の恐ろしさは狼の群れに子羊が居る様なものですからAIJは金融市場にとって好餌だったのかも知れません。

財テクがブームがしばしば発生しますが、そもそもお金がお金を生む事はありませんから、儲けて居る人が居る反面その儲けた人の利益を支払っている人がどれ程多いかは言うまでもありません。

こうした金融市場での儲けの源泉は高度なリスク管理で、これが出来ないのに高い利回りだけを提示するファンドには手を出さないのが鉄則です。

世の中は不思議なもので、損する人ほど一攫千金を狙いますし、金持ち程金銭欲が無かったりします。

それにても旧社会保険庁OB天下りの責任はどこまで追及されるのでしょうか、これがきちんと出来ないなら我が国の官僚組織が自滅への道を確実に歩む事を示唆していると思います。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.155~0.140マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


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