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防災船着き場は使われて居ない!隠蔽された防災船着き場不使用の現場を検証!第7話 [政商化する天下り外郭団体の利権の構図をさぐる]

20121118-1.jpg[カメラ]火災臨海公園に船運観光の目玉としてまた防災対策として作られた防災船着き場ですが、今は全く使われて居ません。

これを税金の無駄遣いと言いますが、この背景には東京都の港湾土木利権とも言うべき背景があります。

20121118-2.jpg[カメラ]何年も前から使われず放置され鉄部の腐食は激しく稼働式のタラップも災害時に直ぐに動くのかも疑問です。

それは主要駆動部分の腐食が激しく駆動系は勿論、災害時に駆動させるモーターの電源も確保出来るのかもわかりません。

これを災害時に使うには、先ず黄色いパネルを撤去し、駆動系の配線の確認や電源設備の点検、駆動部の潤滑や部品の交換が必要ですから直ぐには使えません。

更に、この水域に船を走らせるには、震災に伴う津波警報や高潮等の警報が完全に解除されなければ帰宅難民等を乗せた旅客船舶の航行や貨物船の航行は現行法上出来ません。

20121118-3.jpg[カメラ]グーグルアースさんの衛生写真から何故この防災船着き場が利用されないのかその理由が分かりますので解説します。

この場所には赤い矢印で示す2ヶ所の船着き場があり上の船着き場は左側の荒川側のものです。

この地域は荒川(写真左側)と旧江戸川(写真右側)の二つの河川の中州であると言う自然条件と地形的な立地である事がお分かりになると思います。

この事は二つの河川から上流から流されて来る土砂が堆積し易く、地理的条件で水深が浅くなり易く船舶の航行に危険を生じる事がわかります。

早速船舶に詳しい元航海士の方に確認してみると、あそこは水深が浅く一般の貨物船の通行は無理だろうと言うお話をされました。

ここに貨物船が接岸出来る様にするには、毎年多額のお金をかけて2つの川からの堆積した土砂の浚渫工事が必用で、目的を果たすにはコストがかかり過ぎるのです。

つまり、東京都公園協会が運行する水辺ラインぐらいしか使えないだろうと言うのです。

20121118-4.jpg[カメラ]葛西臨海公園にある2つ目の防災船着き場は上で紹介した荒川側の船着き場から150メートル程度しか離れて居ない場所にあり、同様に観光振興と防災対策を名目に作られた様です。

この防災船着き場は水辺ラインだけが土日祝日限定でしかも期間を限定して水上バスを運行していますが、18日の日曜日の午後と言う観光客が多そうな時期に係らずご覧の状況でした。

20121118-5.jpg[カメラ]この防災船着き場を使う水辺ラインの水上バスを撮影し乗客の数を数えてみましょう。

船内に9人の人影が確認でき、デッキには大人3人と子供1人が確認できますので合計14人です。

乗船料は大人1100円で子供は半額ですからこの水上バスの売り上げは14,850円である事がわかります。

つまり日曜日の午後と言う大変需要が多い時間帯で14,850円で1日7便ですから大雑把な計算ですが1日10万円前後の売り上げでは赤字になるのは当然です。

更に平日に運行されないのは、この赤字が拡大するからです。

行政が水辺観光と言いながら観光事業を行うのは、本当の意味での観光振興では無く外郭団体の事業の維持と東京都建設局の建設利権の温存の為と考えるのが当然ではないでしょうか。

観光と言いながら実際に水上バスでやって来る人達は1回14人として7便ですから1日98人しか来ないのに2億5千万もする防災船着き場が2つですから合計5億円も使う必要があるのか。

基本的には土日と祝日しか運航されませんから月間800人程度の観光客しか来ないものに5億円の建設費と多額の管理費、特にここには川から流れる土砂が堆積しますので定期的な浚渫工事が必用ですから、こんなお金を使う必用があるのか疑問です。

こうした無駄を省く為に監視監督するのは議員の仕事ですし、議員の仕事を監視するのは有権者の皆様です。

皆さんの一票一票が政治や行政を変えますので、政治も行政も変わらないと諦めないでください。

実際にはしがらみや組織にがんじがらめにされ、言いたい事も言え無い出される議案全て賛成せざるを得ない大政党の名の基に群れているだけの政治家では改革は出来ません。

そこにあるのはポーズだけである事は、区民の声が結果として反映されない事が物語っているのではないでしょうか。

墨田区が建設を進める防災船着き場を検証すればするほど嘘だらけである事がわかります。

一方では、区内には老朽化した学校の校舎の改築や不燃化耐震化を急がなければならないものや、耐用年数を迎える施設が今後急増する事は知らされて居な事も問題です。

引き続きこの問題を検証して参ります。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.147~0.134マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


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