北斎美術館にお金を使った平成23年度決算には反対を表明!第4回定例会で反対討論! [たった1人の行政改革!信念と行動が行政を変える]
9月に発表されたすみだ北斎美術館の管理運営費の再試算が管理運営費の試算が出て参りましたが、損益分岐点が4億1千193万8千円と出て居ます。
この数字をご覧戴ければ墨田オンブズマンが毎年5億円の赤字が出るとこれまで指摘して来た事が嘘では無い事を裏付けるものです。
この損益分岐点が4億1千193万8千円には、毎年1億円の北斎資料収集基金は含まれておりませんし、損益分岐点に達するには363.194人万人の来館者が必用です。
36万人の来館者を集めるには、少なくとも更に1億円前後の広告宣伝費が必用となります。
こうした全ての経費を合計すると年間5億円を超える赤字が出ても不思議ではありません。
28日に平成23年度墨田区一般会計歳入歳出決算に対する反対討論を致しましたのでその全文を掲載致します。
墨田オンブズマンの大瀬康介です。
報告第1号 平成23年度墨田区一般会計歳入歳出決算について、反対の立場から討論を行います。
その理由は大きく分けて2点です。
まず一点目は、平成23年度決算の中に、私がこれまで何度も指摘してきたように、内容を正確に把握するために必要な資料の提示がされない契約案件がいくつも含まれていることです。
この間、八広地域プラザ新築工事請負契約をはじめとして、何度も契約議案の反対討論をしてまいりました。
契約内容が確認できないままでは、区民に対する説明責任が果たせません。
区民の意思を反映することが求められている議会に対して、今後は必要な資料の提出を改めて強く求めます。
二点目は、すみだ北斎美術館に関する経費が含まれていることです。
一般質問でも指摘しておりますので、重複することは避けますが、墨田区民の多くがその必要性に疑問をもっている施設をつくることにはすみだオンブズマンは一貫して反対をしてまいりました。
施設の多額の維持管理費を入館料収入等で賄うことができず、区にとって大きな財政負担となることが見込まれること。
設計に関しても、有名な設計者とのことですが、墨田区の景観にあった設計とは言えないこと。
また、墨田区で生まれた世界的な芸術家を顕彰するのになぜ区外の人に設計をさせなければならないのでしょうか。墨田区の中にも優秀な設計者がいるのではないでしょうか。
さらには、先に議決された墨田区文化芸術振興基本条例もすみだ北斎美術館を作るための条例ではないでしょうか。
以上の点から、すみだオンブズマンは、本件については反対をいたします。
この巨額な赤字が出ても強引に建設を進めようとしています。
その口実が、世界的に有名な建築家のデザインの建物だから建物だけでも価値があると言う屁理屈が展開され始めました。
しかし、こうした事を言う人達は現状を把握しているのでしょうか。
すみだ北斎美術館のすぐそばでこの建築家のデザインのビルが民間企業の本社ビルとして建築が計画されている事をご存じ無いのには驚きました。
やはり情報収集力の点で劣って居るとしか言い様がございません。
数年もすれば、そこにもある、ここにもあると言う情況が生まれ、何の希少性も新規性も無くなるのではと予想致します。
そもそも、世界的に有名な葛飾北斎の生まれた地をであるから顕彰すると言う論理も矛盾だらけで、顕彰するなら地元墨田区の建築家にデザインさせるのが筋ではないでしょうか。
墨田区の選定には、プロポーザルコンペ方式で選定されたと言う形を取って居ますが、その選考基準や選考委員は幾らでも小細工が可能で、競争入札逃れの随意契約であるとの指摘もあります。
前回1対31と言う形で採択された墨田区文化振興条例も、すみだ北斎美術館を作る為の外堀を埋める条例である事は以前のブログで解説しました。
文化振興と言う耳障りの良い言葉の裏に隠された真相を何故読み解けないのか、この採決の結果に愕然といたしましたが、政治家は区民の為に真剣に仕事をすべきだと思います。
来年になると、第二の外堀を埋められる恐れの大変強い、すみだ北斎美術館設置条例が出される様ですが、区民不在の墨田区議会の現実をより多くの皆様が知って下されば幸甚です。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.172~0.165マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)