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敦賀原発2号機直下に活断層!30年前に機器の設計据え付けをした記憶が蘇る! [技術立国日本のハイテク技術]

20130129-1.jpg[カメラ]実は私が20代全般の頃矢印の敦賀原子力発電所2号機の機械の設計と施工をしていたのです。

写真は当時のもので発電所を見下ろせる丘の上に現場事務所があり現地調査や機器の据え付け時には何度も足を運びました。

報道では、2号機の直下に活断層の可能性が高いと原子力規制委員会の専門家チームは28日に指摘したそうです。

今から30年位前だったと思いますが、私が20代前半の頃この原子力発電所の機器の設計に係る事になった時は大変な仕事を引き受けされた事を痛感しました。

図面や書類が大変多い上に全ての部品やボルト1本に至るまで全て特注品で大変高価なうえ、材料から据え付けに至るまで厳しい検査があり、通算2年近くこの仕事に係った記憶がございます。

幸いな事に敦賀と言う所は大変良い所で風光明媚な上に、食べ物が美味しく現地調査等で出張に出かけるのが楽しかった思い出があります。

しかし、冬になると空は重苦しい灰色に変り、夏は青く綺麗な海が冬になると灰色の海になって、発電所までの道のりが雪で覆われると自然の厳しさを痛感させられました。

原子力発電所の建屋の中は建屋そのものが機械の一部の様なものですので、窓も無く分厚いコンクリートで囲まれておりますので、まるで古代のピラミッドの中に居る様でまるで迷路でした。

もしも停電等で明かりが無ければ、出るのが大変ですし、高圧の蒸気の配管が無数にあり、万一配管が破裂でもしたら即死だと感じた記憶があります。

当時は新設中の発電所ですので、まだ原子炉は動いておりませんから被爆する危険が無いのが救いでした。

今回活断層が発見されたエリアは、私が担当して居たエリアのすぐ下に活断層があるそうですが、当時はこの様な事は全く知らされておりませんし、誰も知らなかったと思います。

この敦賀発電所2号機は、加圧水型軽水炉ですから原子炉内の汚染された水が格納容器の中に閉じ込められる構造ですから福島原発の様な汚染水が外部に流失しにくい構造ではあります。

しかし、原子炉の格納容器の直下に活断層があると、活断層の動き方によっては格納容器が損傷する恐れがありますが、燃料プール等は福島のとは違い、地下にあったと思いますからあれ程の大参事にはならないだろうと考えます。

今回直下に活断層が発見された事で廃炉になる可能性が高いと思いますが、設備利用率が極めて高い為にその影響は深刻かも知れません。

でも原発の寿命が40年と言われておりますのでもうそろ寿命ですから、廃炉にする技術の開発等で活用すべきだと思います。

原発は何だかんだと言っても、技術の塊ですし先進技術の日本が世界をリードする地位に居ないと、情報が隠蔽される支那が世界中に原発を作られる方が危険だと思います。

私自身は基本的には脱原発派ですが、支那が世界中に原発を作る様になる方が危険ですから、最少限度の原発と技術は残す必用があると思います。

それよりも、現在の重い原子のウランやプルトニウムの原子核分裂反応を利用する核分裂炉から、軽い原子である水素やヘリウムによる核融合反応を利用したエネルギーを発生させる核融合炉の開発を国家事業として急ぐべきです。

核融合炉なら、これまでの原発の様な高レベル放射性廃棄物の問題はありませんし、二酸化炭素(CO2)も排出されませんし、危険な核分裂反応の連鎖反応がなく、水素など普遍的に存在する資源を利用できます。

まして、四方を海に囲まれた我が国は、重水素が海水中に大量に存在しますので、核融合燃料の重水素大国と言っても過言では無く、自前の資源で経済成長を続ける事が可能になる筈です。

お役人の税金の無駄遣いを減らし、こうした科学技術開発に国家的事業として税金を投じるべきではないでしょうか。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.160~0.145マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


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