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北斎美術館の経済波及効果の推計を検証する!第2話 競合先が現れる事を予想せず! [開館後毎年5億円の赤字!すみだ葛飾北斎美術館]

20130316-1.jpg[カメラ]3月13日の区民文教委員会で墨田区が資料として提出した北斎美術館の経済波及効果(推計)の2ページ目です。

この2ページ目には「(2)開館後の管理運営による経済波及効果」が書かれ、管理運営は指定管理者へ委託される事が想定されています。

ここの筋書きは既に出来ており、指定管理者制度が導入されると区内で適当な業者が無い事を理由に公益財団法人墨田区文化振興財団が指定管理者になると言う筋書きはもはや周知の事実です。

既に、文化振興財団内には北斎担当部署が作られ学芸員も居るので、既成事実が早い段階から作られて居ると言わざるを得ません。

次に「(3)開館後の入館者消費による経済波及効果」は昨日の当ブログで取上げましたサブプライムローン問題発生以前のデターで作られたものですから正しい推計等がそもそも出せる訳がありません。

入館者数の設定でも、3年目と4年目の区内、都内、都外の数字が全く同じと言う事はあり得ませんから、根拠の無い数字の羅列であると見るべきです。

②の交通費総額の設定の部分でも全く同じですから、この様な数字に誤魔化されてはなりません。

更に重要な問題は、北斎美術館と競合する恐れのある民間施設が比較的に近いエリアに建設される事です。

それは現在渋谷の公演通りにある「たばこと塩の博物館」で、今年の9月以降には墨田区「横川」に移転して来るのです。

たばこと塩の博物館は、知る人ぞ知る浮世絵の宝庫とも言える浮世絵のコレクションを所蔵しているのです。

更に専門の学芸員も居ますし、収蔵品は勿論何よりも圧倒的に競合するのが入館料です。

この博物館は現在入館料が常設展で大人100円、企画展で500円程度に対して、常設展でこの4倍の400円の入館料を取ると言うすみだ北斎美術館は宣伝すればする程お客を奪われる恐れがあります。

20130312-1.jpg[カメラ]この様な拘束力無いポーズだけの付帯決議を作っても意味がありませんし、それよりもこの美術館を取り巻く状況をお役人任せでは無く自ら情報収集して経済効果を算出すべきではないでしょうか。

「効果を最大限に発揮できるように努められたいと」と叫んでも、近くに競合する民間の施設が作られそちらの方が安いとなれば、天下りだれけの高コスト体質のハコモノでは太刀打ち出来ません。

結果的にこうした影響で出た赤字は区民が負担する事になりますし、議決した議員の責任も追及される事が無いのですから民意は何処に行ってしまうのでしょうか。

区民が主体の行政を取り戻さなければなりませんし、政党では無く自分達の代弁者を選ばなければ民意が反映される事は無い事を知って欲しいと思います。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.151~0.137マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


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