過去の金子孚水の絡む「北斎展」に見る浮世絵肉筆の疑惑の記録を辿る第9話 [開館後毎年5億円の赤字!すみだ葛飾北斎美術館]
昭和42年に日本橋の高島屋で行われた金子孚水氏が絡む「北斎展」では、肉筆浮世絵専門の画商である上野羽黒洞の主人だった故木村東介氏が「いかがわしい作品であると指摘したものの一部です。
これは木村東介氏がいかがわしいと指摘した「魚図」(うおず)です。
全体をご覧になって下されば分かると思いますが、違和感を覚えないでしょうか。
これも3匹の魚のうち一番下の魚はサヨリだと思われるのですが、尾びれの先がサヨリよりも遥かに鋭いのです。
胸びれも肉筆のものは上を向いて居ますがサヨリは下を向くハズです。
そもそも動きのあるモチーフが得意の北斎がこの様な動きの無い題材をえらぶだろうかと言う疑問がございます。
描かれた魚に立体感が見られず平面に見えてしまっています、まるで絵を習いたての学生のデッサンの様にしか見えて来ません。
よく見るとサヨリはやや上から見た角度で描かれていますが、カレイとカサゴはやや下から見た角度で描かれています。
これはガラクタ特有のパーツを貼りつけただけの粗製乱造されたものである事が伺われます。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.155~0.150マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)