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契約案件の謎!毎年同じ業者が落札出来る仕組みをさぐる!入札仕様書の徹底分析2話 [墨田区の灰色政治]

20130710-1.jpg[カメラ]平成24年の災害用保存食品のクラッカーの入札仕様書にあるスペックに完璧に適合するする製品は写真の大手食品メーカーのRクラッカーだけである可能性が強い事がわかりました。

このクラッカーは通常のイースト菌を使い発酵させる炭酸カルシュームを使うソーダクラッカーものと製法が違い、植物油を多く使い発酵させ高速オーブンで焼き上げる製法ですから、食感はサクサクし美味しいクラッカーになります。

美味しい事は良い事かも知れませんが、これも中身の食品自体はコンシューマー用と殆ど変らないものと思われますが、数量や梱包がほぼ特別仕様であると言わざるを得ません。

20130710-2.jpg[カメラ]これが平成24年の災害用保存食品のクラッカーの入札仕様書ですが、原料にモルトエキスと書かれている事にご注目下さい。

モルトエキスとは、麦芽(モルト)を糖化し、濃縮したもので、麦芽独特の風味と甘味のある茶褐色で粘調な液体で、主な用途はこれを混ぜて加熱すると褐色の色が濃くなる性質がございます。

ここから、製品のクラッカーの色がきつね色のクラッカーに絞りこまれますと、ある程度メーカーは限られてしまいます。

熱量の部分を見ますと、一食(26枚88グラム)当たり400カロリー以上450カロリー以下とございますので、普通のソーダクラッカーでは88グラムでは400カロリー以下になってしまいます。

結果的に植物油を多く使う製法で作るメーカーに限られる排他的な仕様である事がわかります。

呆れてしまうのが、ブリキ缶に詰める量とか缶の上下にエアーキャップをあてるとか、段ボールのひれと内ヒレの接着は樹脂製接着剤とするなど、業者でなければ解らない様な事柄が詳細に書かれて居るのは何故でしょうか。

一番おかしいと思えるのが、6の表示で本来なら区が支給品として落札業者に配布し、これを業者が貼つたもので納入する形すべきだと思います。

表示ラベルまでもラベルの専門家ではない業者に作らせる訳ですから、これを業者は外注したり社内で作らせる事になりますので、その分コストが上昇してしまいます。

こうした細部まで規定された仕様書では、特定の業者以外受注出来る可能性が乏しく、排他的な仕様書としか言い様がございません。

業者はこの仕様書を見たら「不参加」とか「辞退」とせざるを得ないと思われます。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.158~0.143マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


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