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税金が捨てられる!すみだ北斎美術館 第20話 2千万円超の北斎の肉筆は真筆なの?  [開館後毎年5億円の赤字!すみだ葛飾北斎美術館]

20130822-2.jpg[カメラ]これは平成5年12月3日に墨田区が葛飾北斎の肉筆として20,600,000円で購入した「郭子儀図(かくしぎず)」と呼ばれるものです。

この肉筆は平成5年1月2日から2月14日まで東武美術館(東京)で「大北斎展」で展示され同年3月2日から4月21日まで大津市歴史博物館でも展示され、同年4月20日から5月23日まで山口県立美術館で展示されました。

当時の図録には所蔵者の欄がブランクで所蔵先が不明な怪しい肉筆と言わざるを得ません。

私の個人的な見解としては、8月20日の当ブログで指摘して居る様に平成5年の「大北斎展」は他の美術館から借りた作品と所蔵者がブランクの怪しい作品を混ぜて展示すると言う販売が目当ての展覧会だった可能性を疑います。

来歴が不明で画風等が怪しい作品でも本物に混ぜて展示する事で本物と誤認させる事で、殆ど価値の無いものでも本物と感じさせたり、高く売り易くする為の巧妙に仕組まれて居た可能性がございます。

平成5年12月3日墨田区が20,600,000円で購入していますが、それだけの価値があるのか疑わしいのです。

この肉筆の題材となっている郭子儀は、唐朝に仕えた軍人であり政治家で、玄宗、粛宗、代宗、徳宗の4代の皇帝に仕え三度も唐の国難を救って破格の出世を遂げた名将です。

そこでこの肉筆に描かれた郭子儀をご覧ください、着ている服がボロボロです。

唐の英雄にしてはみすぼらし過ぎますし、晩年とは言え武将らくない覇気の無い顔つきや体格ですから別人と考えるべきだと思います。

管見ですが、この肉筆は元は別の題材で描かれたものに、後で落款を入れ題名を「郭子儀図」とした可能性を疑うべきだと思います。

また、描かれた人物の後に居る子供達が手にしているお札の様なものにご注目下さい、やはり宗教的な意味合いの強いものだと思われますし、服装も唐の時代の権力者の服装ではありません。

唐の時代には繁栄と共に服飾は富貴かつ華麗な様相を呈しておりましたから、時の権力者である郭子儀がこの様なボロボロの着物を着た乞食の様に描かれる事自体が疑問です。

また、郭子儀とされる人物の描写もかなり稚拙で、特に右肩がまるで骨格の無い奇形ですし、唐の時代の武将がとてもこの様な華奢な肩をした状態であの葛飾北斎が描くとはとても思えません。

この様なガラクタに2千60万円も出すのでですから、税金をどぶに捨てているのと同じではないでしょうか。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.141~0.132マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


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