9月7日公開の映画!「大統領の料理人」本当の美食とは産地と素材と田舎の味だった! [新作映画試写会日記]
フランス映画「大統領の料理人」が来月7日からシネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマでロウドショーになります。(Les Saveurs du Palais 2012 ?Armoda Films- Vendome Production ?Wild Bunch ? France 2 Cinema)
これに先立って試写会で見て参りました。
この作品の本当の意味を理解出来るのはフランス人と日本人かも知れません。
それは、グルメ料理の基本は、産地と食材の素材に拘る事が如何に重要かわかります。
フランスでは大統領官邸であるエリゼ宮殿に大統領専用のプライベートキッチンがある事をこの映画は教えていますが、やはり食文化を持つ国はこうしたこだわりが必用な程感性を大切にしていると思います。
日本の飲食店も産地にこだわるお店はやはり美味しいものが期待出来ると思います。
これはワインと同じで産地で味が違うのは、農産物である以上避けられません。
この映画でも日本の高級牛肉の神戸牛を超えるとしているリムーザン産牛肉が出て来ますがやはり農家が手塩にかけて作り上げた牛肉である事に変りはありません。
仮にTPPが導入されれば日本の農業が打撃を受ける事は言うまでもありません、それに対抗するにはやはり産地の優位性を示す農産物作る必用があり、先ず消費者の意識を変えなければ生産地を守れません。
素材へのこだわりと言う観点では日本とフランスは世界的な先進国だと思いますし、特に日本の冷蔵冷凍技術は世界的に最先端だと思われます。
やはり美味しい海産物が都心でも鮮度を保ったまま食べられるのはこうした技術が活かされて居るからです。
私が子供の頃カキが苦手でしたが、当時の冷蔵方法は氷で冷やす程度でこれでは時間と共に鮮度が落ちてしまい臭味が出てしまったからだと思います。
こうした事情で昔は生で食べる事も殆ど無く、カキフライが定番でしたが今では生ガキや美味しいカキフライが食べられる良い時代になったと思います。
フランスで美味しい料理を食べるコツをお教えしますと、隣に魚屋のあるレストランへ行けばほぼ間違いなく美味しいフランス料理が食べられます。
多くが魚屋直営のレストランだったりしますが、やはり産地と鮮度にこだわるプロが居るからだと思います。
大手のスーパーでは輸入食材が結構入って居ますが、その多くが仕入れ価格が安いから売られるのである事を頭に入れて置くべきだと思います。
美味しいかどうかは産地で決まりますので、産地のブランドイメージを保つ為には、産地の偽装などを厳しく取り締まる必用がございます。
何故か映画の話から脱線してしまいましたが、本当の食文化を知る意味でもこの映画はお勧めですし、この映画を理解出来るのもアジアでは産地への食文化を持つ日本人だけかも知れません。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.151~0.143マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)