SSブログ

税金が捨てられる!すみだ北斎美術館 第26話 本当に価値があるのか疑問な肉筆! [開館後毎年5億円の赤字!すみだ葛飾北斎美術館]

20130906-1.jpg[カメラ]これは平成6年6月7日に墨田区が葛飾北斎の肉筆として8,240,000円で購入した「玉子に蔬菜(たまごにそさい)」と題された肉筆です。

蔬菜(そさい)とは、人が副食物とする草本作物の総称で、草本(そうほん)とは地上の茎は木部があまり発達せず、1年から数年で枯れる植物を言います。

画面中央にその特徴からウドの芽と思われるものが描かれていります。

ウドはウコギ科タラノキ属の多年草ですからそもそも蔬菜と題される事は誤りですし、有名な「ウドの大木」という慣用句があるのは、大きくなると食用にも木材にも適さないことからこの様な慣用句が生まれた様です。

大きな疑問を感じるのがウドの芽の描写で、これ程の長さがあるウドの芽なら中間部分や根元の部分に枝分かれが見られるのが普通です。

更に、天然のウドならこの様に長いものは殆どありません。

恐らくこの長さになる為には人工的な栽培方法が行われなければ無理なのです。

江戸時代に現在の様なウドの栽培方法が確立されて居た考え難く、冷静に時代考証して見ると矛盾が出て来ます。

裏を返せば、江戸時代にこれだけの農業技術があれが飢饉等で大量の餓死者を出す事は無くなって居た筈です。

また、年貢制度の中で田畑を潰してまでウドの栽培等をする事は当然ご法度ですから、恐らく当時売られて居たもは当然里山等に自生するウドだった筈です。

冷静に時代考証をして見ますと、江戸時代に北斎が描いたものではなく、比較的新しい時代に描かれたものである事が推測されるのです。

更に、描かれて居る玉子、ウドの芽、わらび。シダの葉の大きさに注意してご覧ください。

それぞれの大きさにアンバランスが見られます。

特徴的なのが、玉子とシダ科の植物の大きさをご覧ください。

余りに異常にシダが小さいので山椒の葉かと思いましたが、山椒の葉は左右がシンメトリー(対照)に葉が出ますから山椒では無い事が直ぐにわかります。

更に、わらびの大きさと玉子を比べて見ますと玉子が非常に大きい事がわかり、シダやわらびの大きさから玉子の大きさを推測しますとダチョウの玉子位の大きさになってしまいます。

江戸時代にダチョウが居たかと言うと当時「鳳五郎(ほうごろう)」と呼ばれ万時元年頃に江戸城で数ヶ月飼われて居たと言う説もある様ですが、その形状から見てもダチョウの玉子ではありません。

こうした状況を様々な角度から検討しますと、比較的新しい時代に描かれたもので、贋作に良く見られるそれぞれのパーツを組み合わせただけのガラクタに過ぎなものである事が推測されます。

この様なものに我々の税金が824万円も使われ、こんなお粗末なものが北斎の肉筆として展示しようとさうる美術館が作られては困ります。

墨田区の山崎区長は「世界的に有名な葛飾北斎を顕彰する」為に北斎美術館を建設すると大義名分では言っております。

しかし、この様な検証の必要が感じられるお粗末なものを、北斎の作品として展示されれば北斎を貶める事になり兼ねません。

実際にはこの様なものに疑問を感じる専門家や知識人がいらっしゃる筈ですが、見て見ぬふりをするのでは何の為の専門家なのか分かりませんし、こうした矛盾を論破出来ない知識人が社会の為になる知識とは思えません。

やはり専門家や知識人は勇気を持ってこうした問題を語り誤りを正し、正しいものを後世に伝える責務があるのではないでしょうか。

内容がこれだけお粗末と言う事は、その隠された本来の目的はお役人の天下り先作りが優先されて居る事が、これから伺われます。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.150~0.137マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


nice!(22) 
共通テーマ:ニュース

nice! 22

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。