車の電気系統の故障の対処法!怖い火災の危険がある電気系統のショート! [車の維持管理自分でやって維持費削減]
今回は車の電気系統の故障の対処法について解説してみましょう。
写真は、ガソリンスタンドでブレーキランプが点灯して居ない事をスタンドの方か教えられ、点検してみるとご覧の通りテールランプユニット内でシートしてヒューズが飛んでいた為に発生したトラブルでした。
ブレーキランプが点灯して居ないケースで一番発生するのがバルブ切れですが、左右両方点灯しないとなると、テールランプ系統のヒューズが飛んで居る場合とこの関連部品の故障が考えられます。
先ず、車内にあるヒーズボックスを確認し、付近に張り付けられているラベルを探します。
このラベルにはヒューズの番号とそれぞれの配線系統が記されて居ますから、この場合はブレーキランプと書かれたヒューズ番号を探します。
次に該当するヒーズボックス内のヒーズの番号と合致するヒューズを抜き、切れて居ないかどうかを確認します。
ヒューズが切れて居ない場合は、ヒューズよりも先に何か通電しない問題がある事を意味します。
ヒューズが切れて居る場合は、何かがショートした可能性が強い事が疑われます。
ここで注意すべき事は、ヒューズが切れたと言う事は、ショートした原因がまだそのまになって居る危険がありますので、配線の系統をさぐり、原因を調べます。
この場合、トランクを開けるとプラスチックが燃えた様な焦げ臭い臭いがしましたので、臭いの出所をさぐるとテールランプユニットからである事がわかりました。
原因は上の写真のテールランプユニットの板金の配線の固定が悪く、走行中に振動等で火花が飛び同時に板金の板を止めて居るプラッチクの圧着部分が外れショートしたのが原因と思われます。
テールランプユニットの板金のショートにより、テールランプユニットの接合部分のカプラーまでこの様に焼け焦げてしまって居ました。
こうなると適合するカプラーはデイラーさんで買うしかありませんし、ケーブルも損傷して居る可能性が強いのでデイラーさんで点検、交換した方が安上がりですから修理に出す事にしました。
振り返れば、事の発端はテールランプレンズにヒビが見つかり、国内で部品を探しましたが手に入らず、アメリカから個人輸入で入手したOEMの部品に欠陥があった様です。
考えられる欠陥は、板金の配線の加工精度又は、僅かな歪みがあった事や取付のプラスチックの圧着が不十分だった事が考えられます。
これが部品を個人輸入した際に必要なインボイスと通関証明書、納税証明書、納税領収書ですが、海外から輸入したOEMの部品の場合は基本的に保証など当てに出来ませんから、リスクを覚悟で輸入すべきだと思います。
テールランプレンズですが、上が純正部品で左側のもにレンズにヒビが入って居るので交換しました。
純正のテールランプレンズはフランス製でしたが、OEMの部品には生産国名が何処にも記載がございませんが、サイズは全く同じでした。
絶版車の場合は、既にメカーが製造を中止し在庫も無い事が多いので中古パーツを探すしかありませんが、OEMの部品がある事は大変ラッキーな事なのです。
特にプラスチック製のパーツは経年と共に色がくすみ、強度も劣化により失われておりますので壊れやすいのです。
OEMの部品のメリットは純正に比べ価格が安いのですが、その分不良品のリスクがありますので、純正が手に入るなら純正を購入する事をお勧め致します。
車も長く乗って居ますと故障する事はありますが、修理さえしていれば大変長く乗れるものです。
また、故障する程車が可愛くなるもので、やさしく車に手をかけてあげればそれに常に答えてくれるものです。
よく台風や大雨の時に冠水した道路を走って居る車の映像を見ますが、電気系統がショートしてしまう危険がありますし、車の心臓部のコンピューターが故障してしまえば数十万円の出費になりますから真似をしないのが賢明です。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.162~0.151マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)