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活用事業者辞退で再び破壊の危機を迎えた歴史的建造物両国公会堂を守れ! [墨田区の名所・旧跡]

20130910-1.jpg[カメラ]平成25年7月31日付で両国公会堂活用事業者辞退の届け出を出した事により、再び歴史的建造物である両国公会堂が再び取り壊される危険性が出て参りました。

これまでの経緯を解説します。

平成24年6月27日両国公会堂活用事業者が決定し、両国公会堂はハウスウエディング形式の結婚式場・飲食宴会施設として活用される事が決まりました。

平成24年12月3日には墨田区と活用事業者の株式会社エルジェイシーとの間で両国公会堂活用事業に関する基本協定書が締結されました。

その後、耐震診断、耐震補強設計、第三者機関による調査、耐震改修促進法に基づく計画認定が行われる予定でした。

この間の調査で天井落下防止対策等に多額の追加費用(約3億円)が発生する事が予想され作業が一時中断されて居ました。

事業者側では、東日本大震災の被災状況をふまえた国の天井落下防止防止対策強化により、天井と壁の間に隙間を設けるとする国の技術的基準をクリアーする為には、既存の天井を撤去し新たに天井を設置する必用が生じたのです。

その結果、約3億円の追加経費が生じるために、追加経費が捻出出来たとしても当初予定して居た本事業の採算性ラインの確保が困難だとの判断がなされ、辞退に至った様です。

これは両国公会堂の価値を認め、活用の為にご尽力された、活用事業者さんの株式会社エルジェイシーさんは苦渋の決断をされたのではないかと思います。

北斎美術館の新築工事に7億3,300万円も追加する位なら、北斎美術館工事を白紙撤回し、その半分に満たない金額で両国公会堂が蘇るチャンスを逃してしまう墨田区は無能としか言い様がありません。

仮に、結婚式場として活用されれば、墨田区で結ばれ新たな人生を出発させる幸せなカップルが次々に誕生させる事が出来た筈です。

両国公会堂は建設されてから今年で87年目を迎え、あと12年もしますと100年を迎えます。

両国公会堂は、当時の人達が欧米列強からの植民地支配から国を守る為に、勤勉に働き知恵と才覚で欧米に負けない経済力と繁栄をもたらした時代を今に伝える、歴史的文化的遺産である事を忘れてはなりません。

私はこの建物を守り後世に残し伝える為に最善を尽しますので、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.144~0.136マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


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