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北斎美術館新築工事の再入札中止をめぐりドタバタ劇!墨田区議会第3回臨時定例会! [墨田区議会]

20130925-1.jpg[カメラ]25日は北斎美術館新築工事の再入札中止をめぐりドタバタ劇が繰り返された墨田区議会第3回定例会でした。

午前10時半頃に区議会事務局から電話があり、追加議案第66号区長と副区長の報酬を1ヶ月間、区長が30パーセント、副区長が20パーセント報酬を減額する議案が提出され、午後の臨時本会議で採決されると言うのです。

絶えず注意しなければならないのが、この様に臨時区議会が開催され、理由が不明なまま追加議案が提出される場合は議員が内容を精査する時間が無くお役人の都合の良い議決をさせる場合が多いのです。

その為、私は大急ぎで発言通告書を作成し、議案第66号に対する反対討論の原稿の作成を済ませ区役所の控室に行き、議会での打ち合わせを行っていると、区長が説明にいらっしゃり議会開催の5分前まで大忙しでした。

午後の臨時本会議では、区長が所信表明を行い北斎美術館新築工事の再入札中止を発表すると共に再入札が中止に至った経緯が説明されました。

その理由には、上の写真にある北斎美術館の建設予定地で埋設物がある事、土壌汚染の調査の結果最悪は土の入れ替えが必用で多額のお金がかかる事がよそうされ今回の入札を中止にした事を明らかにしました。

この様な事態で、入札参加業者さんや区議会を初め多くの区民の皆様にご迷惑をかけた事の責任として、追加議案第66号区長と副区長の報酬を1ヶ月間、区長が30パーセント、副区長が20パーセント報酬を減額する議案の提出に至った様です。

これに対して、墨田オンブズマンの大瀬康介は議案第66号に対する反対討論を行いました。

これより議案第66号について反対討論をおこないます。


議案第66号は本日突然提出された議案である事を先ず確認させていただきます。

その内容は区長・副区長の報酬を1ヶ月間だけ区長30パーセント、副区長20パーセントの減額するもので、その理由や根拠について事前の説明がなされておりません。

事前の説明や議論を経る事無く内容が把握出来ないものを議会当日に議案に供するとは、議会を軽視した姿勢であるとしか言いようがありません。

北斎美術館の新築工事契約が流れた問題では、盆明け早々に召集がかかるなど議会が混乱した事がまた繰り返されるのかと思いますと大変残念です。

その後。再入札が広告され区長は全庁をあげて区民の理解を得られるよう全力をあげるとおっしゃいました。

しかし、区長は入札の中止を区民の皆様にご説明されたのでしょうか。

北斎美術館新築工事の再入札中止の責任を取るものであれば、入札に参加された業者の方は、2度に亘る積算作業で膨大な図面を相手に大変なご苦労とコストを掛けた筈です。

また、区民の理解を得る為に全庁をあげて取り組んだ筈ですが、そのコストが不明確なまま、一方的に総額でも50万円程度じしかなりません。

区長・副区長の報酬を1ヶ月間だけ区長30パーセント、副区長20パーセントの減額を決める事は時期相称で、責任を取らされる前に事前にこれを決めさせる事で責任負担の軽減を図るものとしか思えません。

更に、美術館建設の増額分7億3,300万円余りの責任を僅か50万円程度に抑えるものであれば議会を軽視したものではないでしょうか。

この事は先日の一般質問でも区長の退職金を返納すべきだと求めております。

昨日も区民の方から電話があり北斎美術館の建設は是非止めさせて下さいとお話がございましたが、この方は再入札中止をご存知ではありませんでした。

この事は区民の理解を得る為に全庁をあげて取り組んだとは言えない事を意味しております。

平成元年の計画以来25年も経過しても実現しないこの事業は、区民の皆様のコンセンサスが得られて居ない事を伺わせます。

また、北斎ブームも過去のものとなり、何の新鮮さも無い状況でこの事業を継続する事は墨田区の財政を将来に亘り圧迫する事が予想されます。

区長・副区長の報酬を減額する前にこの北斎美術館計画自体を中止にして、改めて責任を取るべきであると考えます。

先ずは今回の入札と再入札に係る損害額を明らかにした上で責任の所在を明らかにすべきです。

また、墨田区の再入札の問題が新聞等に取り上げられ墨田区の入札のイメージが悪化している事にも、全力を挙げてイメージの回復に努めるべきです。

今回の入札と再入札に係る損害額を明らかにし、墨田区の入札のイメージが悪化した事に対するイメージの回復の為の経費も明らかにすべきです。

これらの理由から墨田オンブズマン大瀬康介は当議案に反対致します。

ご清聴ありがとうございました。

反対討論の趣旨は、入札参加企業もそれなりコストをかけて応札しており、また、墨田区の入札に対する信頼を著しく低下させた責任、美術館建設のを7億3,300万円余り増額する結果に至った事への責任にしては甘すぎるのです。

やはりこうした損害額を明らかにして、損害を賠償すべきです。

結果的に、採決の結果1対31と言う圧倒的多数で可決されてしまいましたが、これもお役人特有の議員に調査する時間を与えない事で有利に議決するテクニックが駆使された結果ではないでしょうか。

実際には、入札参加企業は2回の入札の為に大変多い図面から材料費や工法、工程等のを洗い出し積算して居るはずですから、この費用を知れば採決の結果も大きく変わる筈です。

また、墨田区の入札に対する信頼を著しく低下させた結果、今後の入札では参加企業が減ったり、入札には危険負担として高めに入札する様になりますから、高いものを買う事に繋がりかねません。

更に、美術館の新築工事費が今後語られる時には7億3,300万円余り増額されたものが基準になりますから、区長と副区長合わせて約50万円は、レバレッジ1,466倍と言う脅威的な数字になります。

こんな事を許してしまう議員が多いのでは、区民が主役の行政は実現出来ませんし、調査や考える時間を与えないで議決されるテクニックにコントロールされてしまう議員ばかりでいいのでしょうか。

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.183~0.159マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)


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