濃縮還元清涼飲料はこうして作られる!最先端設備で徹底した衛星管理作られる仕組み [絶品グルメ情報!美味しい食文化]
今日は私の友人が経営する清涼飲料水メーカーの工場で所謂濃縮還元清涼飲料が出来るまでをご紹介いたします。
上の写真は、美味しい清涼飲料の根幹を成すと言っても過言では無い程重要な装置で地下水を濾過し殺菌し軟水に変える装置です。
軟水に変えるのは素材の味を壊さない為です。
この工場は建物全体が冷蔵庫になって居て、内部に雑菌や埃が入らない様に外気よりも気圧が高く設定され、内部に入るには生体認証システムで開錠し、石鹸での手洗い専用の白衣を着て二重のエアーシャワーを通らないと入れいません。
また、外気は特殊なフィルターを通した無菌無埃の清潔な空気だけが送り込まれます。
このドラム缶は果汁を50%に濃縮させた濃縮果汁で鮮度を維持する為に冷凍の状態で運ばれ、加工する前に冷蔵庫ではぼ1日かけて解凍しています。
写真のステンレスの棒状のポンプを濃縮果汁の入ったドラム缶に挿入し吸い上げながら奥のタンクに貯蔵します。
写真中央部の三本のパイプをご覧ください、手前の赤い帯のあるのが水蒸気、青が水道水、グリーンが調合水の3つに分かれています。
これは、タンクやポンプバルブを洗浄する際に青の水道水と水蒸気を混ぜてお湯で洗浄し最後に水蒸気で消毒を行い、グリーンの調合水は一番上の写真の装置で作られた軟水を原料の濃縮果汁に調合する為のものです。
写真のグリーンのLEDランプの光っているのが電磁バルブで、電子管理されたシステムで原料の濃縮果汁と軟水の調合水を混合させたり、各タンクへ送ったり分配させています。
これは濃縮還元されたジュースを高温で殺菌する装置で、この反対側は冷却装置で直ぐに冷却するのは味や香りを落とさない為です。
仕組みは、車のラジエターの熱交換システムと同じで高温の蒸気の通る薄いプレート中をジュースが通る事で瞬時に加熱殺菌を行い、次に冷却水が通る薄いプレート中をジュースが通る事で瞬時に冷却されます。
これは製品となる濃縮還元されたジュースを一時保管するタンクで外気が侵入しない様に内部は圧力がかけられています。
製品を入れるための紙バックがこの様に納品され、製造ラインに運ばれます。
紙パックは左側のラックに装填されこの機械で紙パックが充填し易い様に口が開いた状態に成形されます。
この工程では成形された紙パックにジュースが充填され、蓋が圧着され製造年月日又は品質保持期限が刻印されます。
この部分では紙パックの計量を行い基準に見合わないものは右側のスロープから排除されます。
この縦長の装置は、紙パック内の製品に金属等の異物が混入して居ないかを検知する特殊なセンサーで感知し、怪しいものは右スロープからライン外へ排除されます。
この工程は輸送し易い様に紙パックを専用のカートに詰め込む装置です。
カートに詰められたものは左のコンベアーで隣のパレット室へ移送されます。
移送されて来たカートはこの産業ロボットのアームで掴み、輸送用のパレットに積み上げられます。
余談ですが、1日の作業が終わるとバルブ類は取り外して分解、洗浄、蒸気による消毒が行われます。
産業ロボットが積んだパレットはこのラック式の冷蔵庫へ運ばれ、一時保管されながら納入場所別に分けられます。
納入場所別に分けられた製品はフォークリフトでここからトラックに積み込まれ出荷されます。
スーパーやコンビニで並ぶ製品はこの様に清潔な環境と品質管理で守られた環境で作られています。
今回製造工程をご紹介したトモエ乳業株式会社の製品は墨田区内でも見られますので、製品を購入する際にメーカー名までご覧下さればより安心な食品を購入する事が出来ると思います。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.129~0.115マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)