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観光対策特別委員会報告!区内循環バスの運行状況について!約1億2千万円の赤字 [墨田区議会]

20131219-1.jpg[カメラ]平成24年3月20日に華々しく運行を開始した墨田区の区内循環バス「すみまる」「すみりん」の運行状況について観光対策特別委員会で報告がございました。

20131219-2.jpg[カメラ]区内循環バスの利用状況を示す数字ですが、南部ルートを除く北西部ルート、北東部ルートは赤字路線と言わざるを得ない状況である事がわかります。

現状では墨田区は運行事業者に対して年間3,400万円を補助しているだけですから、現段階では墨田区が赤字分を負担する事はございません。

しかしながら、この赤字分を運行事業者が負担している金額の推定額は年間1億2千万円と見られ、この状況が改善されませんと、運行事業者との契約の更新の際に契約が更新されるのか疑問が出て参ります。

更に追い打ちを掛けるのかが、来年4月から消費税が3%増税されますと、100円と言う運賃に消費税分である3円を運賃に転嫁する事は事実上困難で増税後の消費税分が運行事業者の赤字を拡大させてしまいます。

そして平成27年10月には消費税は更に2%増税され10%になる事が決まって居ますから、100円と言う運賃が再度見直しされるのか、運行事業者がこれをカバー出来るのかは現段階では不明です。

そもそも、平成23年7月27日に開かれた新タワー建設・観光対策特別委員会で議員に提出された区内循環バス運行事業者選定のプロポーザル審査の結果が、実に疑問点が多い事を指摘致しました。

この時に私が選定の問題の本質を確かめる為に具体的な企業を明らかにする様に求めました。

しかし、自民党会派の委員からそんな必用が無いとの野次が出てろくな議論がされないまま決められてしまいましたが、あれから2年半が経って結果が出ると、当時危惧された問題が現実のものになっております。

やはり議員は、区民の皆様に代わり行政を監視・監督するのが職務ですから、起こりうる事態を想定したり需要予測データを吟味してお役人の出された計画にミスが無いかしっかりと検証する必要があと思います。

しかしながら、墨田区の委員会や議会は結論ありきの議論だけが優先され、疑問点や予想される問題点を指摘致しますとそれに耳を傾ける事無く野次や雑談でかき消そうとする態度には、これが区民の皆様の代表なのか疑問を感じざるを得ません。

行政側の出す議案に全て賛成では、区民の皆様の声は全く反映されませんし、行政を監視・監督する事は不可能ですし、行政のやる事に全て賛成ならそもそも議員は要らないのではないでしょうか。

やはりおかしい事や問題がある事には、はっきりとNOを言える政治家でなければ民意を反映させる政治は出来ないと思います。

区内循環バスも墨田区民の皆様の足として、また、区外から来られるお客様の足として定着しつっある状況ですので、これを継続的に維持発展させて行く為には徹底した需要の調査と需要の掘り起こし推進する必要がございます。

例えば、現在バスが何処を走行し、およそ何分後に到着するのかがわかる表示をバス停に表示させ、可視化する事でお待たせしないシステムを作る事や、利用の少ないルートでは統合して上り下りルートを作る等の工夫をすべきです。

こうした提案は平成23年の新タワー建設・観光対策特別委員会で提案しておりますが、当時は結論ありきの議論が終始して取り入れられませんでした。

しかし、時間の経過や状況の変化でこうした必要性が再認識される時期が来ると私は予想致します。

 

[ひらめき]墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.138~0.125マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)

 


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