日本の伝統文化と西洋文化の融合を見る吟詠歌劇!吟詠歌劇団火の鶏公演Ⅻ [日本文化]
22日吟詠歌劇団火の鶏公演Ⅻが曳舟文化センターで開演され会場は昼夜ほぼ満席の盛況でした。
吟詠歌劇団火の鶏は女性のみで結成された歌劇団で、吟詠を基に西洋音楽等を取り入れて日本舞踊や歌劇を取り入れた新しい表現を試行錯誤して創造して居る点で、新しい文化を創り出す可能性に満ちており注目すべきです。
上の写真は、ピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロの演奏でソプラノ歌手が歌い、第2部の吟詠歌劇では、伴奏に尺八、琴、シンセサイザーが加わり日本文化と西洋文化が一体となった空間が生まれます。
出演者スタッフの総メンバーは60名を超える為に舞台装置に慣れた男手が必用との事で私のプロダクションからも合計8名のスタッフが応援に参上ました。
吟詠歌劇に更に日本舞踊が融合し、解説には講談が加わり表現の幅を更に広げて居ます。
第二部の吟詠歌劇「石童丸」では吟詠とソプラノ、講談の面白い組み合わせで構成され、写真の場面は千里姫が本妻の桂子姫からの刺客からお腹の子供(石童丸)を守る為に命乞いをする場面です。
比叡山が女人禁制の為に母千里姫が同行出来ず、幼い石堂丸が父を探しに一人で比叡山に登る場面です。
約3時間に亘る長時間のステージですが、途中退席する人は殆ど居ない状態で終演をむかえました。
日本の伝統芸能の多くは代々続く家元制度の基で、古来からある芸能を忠実に継承するものが多いのですが、下町文化はこうした慣習の枠を超えて柔軟に他の文化を取り入れて新しい文化が作られる傾向が見られます。
こうした背景には、高い創造力が無ければ出来ませんし、新しいものに挑戦する挑戦者の存在が欠かせません。
墨田区がパリ市の7区と近い将来友好都市協定を結ぶ可能性がございますので、友好の証として両国公会堂をオペラ座にすればパリとの文化交流が盛んになると思います。
日仏合作のオペラも素晴らしいと思いますし、言葉の壁を除けば下町の人とフランス人は結構似ている所がございますので仲良く出来るのではないでしょうか。
墨田オンブズマンの空間放射線量計の値、0.141~0.133マイクロシーベルト(午後11時~午前0時)