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活用事業者辞退で再び取壊しの危機を迎えた歴史的建造物両国公会堂を守ろう! [物を直して使う再生文化を創ろう!]

20140123-1.jpg[カメラ]昨年6月に活用事業者辞退で再び取壊しの危機を迎えた歴史的建造物両国公会堂を守る為に皆様のご協力をお願い致します。

活用事業者辞退を受けて山崎区長は、「再度活用事業者を募集しても名乗りを上げる企業が期待出来ないので、取壊して新しい施設を作りたい」との事を言い出す状況です。

また、議員の中にも天下り評価機関の評価を丸呑みにして歴史的価値は無いと言いだす始末でございます。

昨年、坂本経営企画室長の発言から、実際には建築後85年もの歳月を経ているにもかかわらず70年以上と言う15年も過小評価して歴史的な建造物と言う認識を持たせない様にする意図が覗われる発言をしております。

しかしながら、関東大震災、東京大空襲で古くからある建物が殆ど消失してしまい現存する歴史的建造物は殆ど無い当区に取っては貴重な文化遺産である事は言うまでもございません。

また、担当課長の発言では建物が円形なので耐震補強しにくいと言う根拠の無い発言があり、何でも役人の都合が良い方向に論理がすり替えられている事がわかります。

この発言の嘘は、そもそも両国公会堂は大正13年の関東大震災後ですから、人々が震災の恐さを経験しその恐怖が抜けない時期に建設されていますから耐震性は考慮されている事は言うまでありません。

また、物理学的に見ても円形の建物の方がドーム状の屋根を支える柱の数が一般の建物よりも遥かに多く、構造上も円形と言う極めて安定した形状ですので耐震性は優れている筈です。

何れも、役人の一方的な都合で解体が前提の論理展開には呆れました。

こんな論理が展開されれば、歴史的建造物や古い建物は次々に取れ壊されてしまいます。

長い歴史を持つヨーロッパ諸国では古い建物は勿論古い町並みそのものを残し守り、自分達の歴史の大切さを重視してそれを誇る傾向がございます。

墨田区の問題は、山崎区長自体が平成23年にパリとベルリンを訪問したのが初めてで支那や韓国は何度か行っている様ですが、国際観光都市を強調する割に国際感覚や文化的な教養に非常に乏ししいのではないでしょうか。

同様に区長を取巻く職員や議員の中にも支那や韓国以外は行った事が無いと言う方も少なくありません。

もっと世界的な視野を持つ必要がございますし、過去の歴史について知識や文化についての教養を持つ必要があるのではないでしょうか。

20140123-2.jpg[カメラ]写真はパリのオペラ座の内部ですが、歴史を調べて見ますと建てられた当時からこの様な豪華な装飾があった訳では無く、こうした職人の技術や芸術を守り育て伝承する為に少しづっ積み重ねられた結果、現在の豪華絢爛な内装になっているのです。

墨田区でも独自の技術や伝承の技を持つ多くの職人さんがいらっしゃるので、こうした文化を絶やさない為にも両国公会堂を活用すべきです。

例えば、両国公会堂の建物自体は最先端の免震技術を地元の企業に学ばせ工事を発注して実績を作らせ、内装は伝統の技術を持つガラス職人やモルタルアートを駆使すれば素晴らしく生まれ変わる事が予想されます。

やはり地元経済の活性化には中小零細企業が元気になる必要があり、技術を持つ職人さんの仕事の実績やその技巧の宣伝の場を作る必要があり、もうじき100年を迎える両国公会堂は恰好のステージになるはずです。

墨田区では、長い歴史や独特の文化を持ちながらも地元の特色を理解しないままハコもの行政が続けられてしまった結果がすみだ北斎美術館のイメージ図を見ればわかる通り奇異な新しいもの好きと言う感が否めません。

これは大変残念な事で、欧州に見られる様な歴史と文化の積み重ねと言う概念が無く、時流に流されてその時に旬なものに影響されて作り続けた結果統一性の無いハコモノが次々に作られ旬が去ると飽きられる傾向がございます。

国際観光都市とは名ばかりで、墨田区のこうした推進する立場の人達が著名な外国の観光地を見て居ないで机上の空論で物事が進められる事が大きな問題ではないでしょうか。

区の職員も広く海外を見て欲しいと思いますし、墨田区の将来像を描く立場の人達は国際感覚を磨きながら墨田区の文化とは何かを理解した上で仕事をしていただきたいと願います。


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