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小さな犯罪がやがて大きな犯罪を生む”Broken Windows”理論と実際の犯罪! [資源ごみ持ち去り問題の究明]

20140412-2.jpg[カメラ]都営浅草線吾妻橋駅前のみずほ銀行のATMのガラスが9日の深夜から未明にかけて何者かにより割られて居ました。

現場の警備員さんのお話ではガラスを割られただけで侵入はされて居ないそうですが深夜から明け方にかけて犯行が行われた様です。

このATMの前には交番があるのですが、10年程前から警察官が常駐しなくなり警察官OBが居る程度に変わりましたが以来この付近では置き引きやひったくり事件がほぼ毎年の様に発生しているので注意が必要です。

ハーバード大学政治学名誉教授故James Q. Wilsonは1982年に”Broken Windows”という有名なエッセイを発表し「割れ窓理論」とも呼ばれ今では犯罪防止の観点から大変重要な理論としてNY市の治安対策等で応用されています。

この”Broken Windows”理論とは「窓ガラスが数か所割れたビルを考えよう」と言う問いかけから始まります。

窓が割れたまま修理しないと、犯人たちはどんどん窓を壊そうとする傾向があるとされ、そのうち犯人は強盗までエスカレートするかもしれないと言うのです。

歩道も同じで、ゴミがだんだんと溜まると、そのうち誰もが平気で生ゴミをポイ捨てするようになり次第に、その周辺に止まっている車を荒らすようになると結論付けています。

みずほ銀行のATMのガラスはその日の内に交換されましたが、この様な状態が放置されればATMごと奪われる危険へと発展しかねません。

また、ATMのガラスは大変大きいので被害額も推定20万円は下らないものと推定されこれは質の悪い犯罪と言わざるを得ません。

こうした犯罪が起こる前には必ず兆候が見られるものでそこにルール違反や軽度の犯罪が常時存在して居る事を考える必要があります。

例えばリサイクル資源の持ち去りもそうで、集積場に決められた収集時間を守らないで前の晩に出すルール違反者が居ますとそれを見て更にルール違反をする人が増え資源の持ち去りも増えてしまいます。

夜になるとごみのポイ捨てや路上喫煙を見掛ける事が多くなりこうした積み重ねがATMのガラス破損へと発展したのかも知れません。

問題はこうした犯罪の検挙率ですが残念ながら警察全体ではかなり下がっていると言わざるを得ません。

この地域では付近に防犯カメラも設置されていますし、銀行のATMにも防犯カメラが付いて居ますので犯人の特定はし易いものと思われますが、ATMのガラス破損を警察がどう捉えるかにかかってしまいます。

犯罪防止には住民の自覚が必要ですし、犯罪被害者とならない為にもゴミだしのルールを守る事や不審者に日頃から目を光らされる必要がございます。

更に考えなくてはならないのが、日本のアメリカ化で日本も小泉内閣時代に労働者派遣法を改正した弊害で正規雇用と非正規雇用との間で格差が拡大して居る事です。

アメリカではこの格差は著しく豊かな反面犯罪も非常に多いのです。

私も以前アメリカのハリウッドの映画祭で滞在した事がありますが、滞在中コンビニ強盗を包囲する警察官の姿は毎日見ましたし、宿の傍のATMのガラスが行は割れていなかったのに帰りには割れている光景を目にしました。

同じ様な光景が墨田区でも見られる様になった事はショックですね。

ロサンゼルス市内には極めて治安が悪い地域があり車上強盗が多いので近付かづいてはいけない地域があったり、段ボール紙に職を求めるメッセージを書いて一日中道路に立っている若者等をよく目にしました。

その一方ではビバリーヒルズでは土地そのものが高いのに広大な敷地を持つお屋敷に豪華な大豪邸に住む人達も居ます。

我が国は米国からの外圧で様々なTPP等の規制解放を求められておりますが、その結果どの様な事が起こるのかを充分に検討する必要がありますし、アメリカ化すれば確実に格差が開いてしまいます。

やはり格差を無くし皆が安心して暮らせる社会作りが必要です。

根本的には自分さえ良ければとか身勝手な理由で社会のルールを守らない小さな違法行為をする人を作らない為にも道徳教育と小さな違法行為でも厳格に取り締る必要だと思います。


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