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廃止される可能性の高い東京都リハビリテーション病院前~両国駅前を結ぶ墨38系バス [各種問題]

20140430-1.jpg[カメラ]このグラフは東京都リハビリテーション病院前~両国駅前を結ぶ墨38系バスの赤字額と墨田区の赤字分についての支払い額を示すグラフです。

平成24年度以降赤字額が減って居るのは資料を詳しく調べて見ますと運行本数を存続を1年限として2分の1に削減した為で、その赤字分の2分の1を墨田区が負担していました。

平成25年度以降の運行継続要請を墨田区が行い運行本数を18本から14本に減らし、墨田区は赤字分の3分の2程度を負担する事で2年間の運行継続で東京都と協議しています。

しかしながら利用者の増大が望めないのも実情でその背景には防災団地周辺の高齢化や産業構造の変化に伴う活力の低下が考えられます。

また、実際にはバスよりも鉄道を利用した方が便利なのも理由かも知れません。

また墨田区の都市計画に問題がありまちの活力が失われてしまった事も大きな要因ではないでしょうか。

墨田区は拠点主義で国際ファッションセンターや錦糸町北口再開発、曳舟の再開発を行い人の集まる拠点を作る事をして参りましたが、その周辺の活力が失われ拠点と言われる点が点在するだけになりつっあります。

この拠点主義がまちの活気を破壊している事に気付くべきです。

連休の中都内の人出の状況を見て参りましたが、銀座や秋葉原の人出は多くこれらに共通するものは「拠点」では無く「街」なのです。

銀座の高級店街、秋葉原電気街、カッパ橋道具街など街が付く所はこの時期多くの人出が出ていました。

「拠点」と「街」との違いは「拠点」競争が無い独占地帯なのに対し、「街」はそれぞれが独自の競争をしながらも互いに支え合って活気を生み出して居る点ではないでしょうか。

昨日不思議に人々がまち歩きをしている光景を見かけたのが上野公園の北側に位置する寺町の谷中や根津と言った地域で歴史や文化、お菓子等の食文化で知られる場所でした。

こうした状況を見ますと最近の画一化された商品やサービスに飽きた人達には、新鮮な魅力があるのかも知れません。

20140430-2.jpg[カメラ]墨38系バスの赤字額の推移ですが合理化努力で赤字額は抑えられておりますが、肝心の収入が伸びて居ない事に気付かれるのではないでしょうか。

この問題の解決策はバス路線だけの問題では無く地域全体の問題として考えなければ解決しないと思います。

墨田区は拠点主義を猛省した上で拠点主義から地域主義へ方針転換しなければ活力は無くなる一方です。

政治とは人々の生活そのものですので、都市計画は行政の役人任せであってはなりません。

地域の魅力を引き出す様な地域主義の都市計画でなければ活力は取り戻せないのではないでしょうか。


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