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正論が弾圧される!第6話 議案から消えた大瀬康介議員の発言の訂正を求める動議  [たった1人の行政改革!信念と行動が行政を変える]

20140701-1.jpg[カメラ]6月30日午後1時から開催された墨田区議会で反対討論を行う墨田オンブズマン大瀬康介。

この日採決が行われた議案はすみだ北斎美術館新築工事等21議案と、陳情2件、議員提出議案1件で、すみだ北斎美術館新築工事請負契約を等契約案件については、入札仕様書が提出されず説明責任が果たせないので反対致しました。

反対討論原稿は下記のものです。

墨田オンブズマンの大瀬康介でございます。
これより、議案第48号、第49号、第50号、第51号及び第55号について、反対の立場から討論を行います。

これらの契約案件については、入札仕様書で工事の内容や具体的な仕様を精査する事が出来ず、内容が不明なままでは区民の皆様に対する説明責任を果たせません。

また、平成25年第1回定例会の区民文教委員会では、すみだ北斎美術館建設による墨田区における経済波及効果が示されました。

これは、国土交通省が毎年行って居る「建設工事施工統計調査」を用いて、完成工事高に占める職業別工事業と、設備工事業の下請完成工事高の割合である22.6パーセントを墨田区割合の係数とし、東京都の第1次時生産誘発額に乗じて、墨田区の第1次時生産誘発額の計算を行って居ます。

しかしながら、議案第50号のすみだ北斎美術館新築に伴う電気設備工事と議案第51号のすみだ北斎美術館展示設営物製造請負契約では、いずれも契約の相手先は区外の共同企業体と区外の企業です。

こうなりますと墨田区割合の係数と定めた下請完成工事高の割合22.6パーセントが、実際には更に下回る事が予想されます。

墨田区は第1次生産誘発額を平成25年第1回定例会では4億1,700万円として居ますが、この金額が更に下回る事が予想されます。

今回の契約案件の合計は32億7,240万円ですが、これによる墨田区の第1次生産誘発額は4億1,700万円を更に下回る事が予想される訳ですから、今回の新築工事の墨田区内の産業等の経済効果は28億5,548万円を超える持ち出しになると言えるのではないでしょうか。

また、議案第51号(仮称)すみだ北斎美術館展示設営物製造請負契約では、応札した業者3社全てが区外業者であり、墨田区内には展示設営物製造業者が複数存在するのに、何故応札が無いのか不思議に思いました。

入札仕様書が提出されませんので、内容を確認する為に理事者にその展示設営物製造の範囲を確認させていただきましたら、展示設営物製造以外にデーター処理システムが含まれて居る事が解りました。

このように、本業の展示設営物製造とは別に、専門外とも言えるコンピューターのデーター処理システムが入札仕様書に居ますと、中小零細企業が多い墨田区の事業者は応札する事が出来ないのではないでしょうか。

これらの事を合わせて検討致しますと、とても区民の皆様の納得が得られない上に、その内容が不明確で、検証する材料にも乏しく、説明責任を果たせませんから、否決するのが妥当と考えこれらの議案に反対致します。

特に議案第55号の物品の購入では、平成25年第2回定例会での反対討論で指摘させていただいた部分が改善された点は評価できるものの、改善が不充分と思われる個所が残っており、落札結果も連続して同じ業者となって居る事も考慮致しますと、反対してさらなる改善を求める事に致しました。

以上、ご清聴ありがとうございました。

陰湿な集団のハラスメントとも捉える事が出来る大瀬康介議員の発言の訂正を求める動議は、本会議直前の30日午前11時に急遽議会運営委員会が開かれ「大瀬康介議員の発言の訂正を求める動議」は議案から削除されたそうです。

正確な理由はわかりませんが、こうした行為が来年の選挙への影響を懸念した様です。

また、当ブログの読者の皆様からの批判の声があがったのも事実で、傍聴席も普段とは違い傍聴者も多く来場されておりました。

この事は区民の皆様が政治や議会に関心を持つ事が、大会派の横暴をさせない抑止力になりますし、最大会派自民党の横暴を許さない為には自民党の議員の数を現在の半分に減らす事が必要です。

こうしないと現在の議会のシステムでは「正論」までが、次々に抹殺され正論を言う人が陰湿な集団のハラスメントを受け、民意が反映される行政にはならなくなってしまいます。

賛成票しか入れられない議員がどんなに増えても、民意は反映されませんし、逆に北斎美術館の建設を見ても区民の声は反映されませんでしたし、高い議員報酬をもらいながら役人のいいなりでは議員と言えるのでしょうか。

今議会もすみだ北斎美術館に関係する議案に反対したのは墨田オンブズマンと共産党だけて圧倒多数で可決されてしまいました。

今後もすみだ北斎美術館は様々な問題を引き起こす事が予想されますので、この時に否決して居れば良かったとなる事は明らかで、それは時間の経過が証明するでしょう。

やはり区民の皆様の声が大きな力を発揮する事が証明出来ましたし、私の発言が取り消され議事録から旧庁舎底地売却の真相まで消されずに済みました事は皆様のおかげでございます。

改めて皆様に感謝申し上げます。


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