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ごみ処理過程で生じるエネルギー回収の実態をさぐる!問われる効率的な発電! [環境問題]

20140802-1.jpg[カメラ]これは墨田清掃工場内にあるごみ処理過程で生じた熱エネルギーを回収する装置で、奥が発電用モーターで手前が発電用蒸気タービンです。

墨田清掃工場は売電により年間約4億円の収入になるそうですがその稼働率を推計して見ますと次の様になります。

清掃工場の焼却炉の規模が1日当たり600トンと言う規模で焼却炉が無駄に大きい為にゴミが逆に不足して、発電出来るものが発電出来ない過剰で非効率的な設備である事が伺われます。

実際に操業実績を調査しますと平成23年度のごみ搬入量は125,483トンでこれを1日に換算すると343トンで焼却炉は1日当たり600トンの規模ですから57パーセントしか利用されていません。

つまり施設の43パーセントが使われず無駄になって居ると言う事が分かりますから、発電設備をフルに稼働する事が出来れば年間約8億円の売電収入が得られる事になります。

平成23年度の発電量は50,987メガワットアワーですから100パーセント近く利用すれば既存の施設でも72,000メガワットアワー程度の発電が理論上可能である事がわかります。

では東京23区全体ではどうでしょうか。

20140802-2.jpg[カメラ]これは東京23区内の清掃工場の発電量等の内訳ですが、平成23年度までは20の発電工場がございましたが、翌年以降19に減ってしまっています。

これらの工場のうち実際に東京電力㈱等へ余剰電力を売電しているのは平成25年度現在で9工場に過ぎません。

この事はごみ処理過程で生じるエネルギー回収が殆ど手付かずであり、全ての可燃ごみの約半分以下しかエネルギー回収が行われて居ない事を裏付けて居ます。

原発事故以降安全対策が問題視され原子力発電所停止しておりますが、これに変わる火力発電が増えて資源の輸入が増え、2014年7前半期の輸出から輸入を差引いた貿易収支の赤字額は7兆5,984億円に達してしまいました。

こうした状況を鑑みますとごみ処理過程で生じるエネルギー回収率を向上させる事が資源や環境と言う面からも必要があるのではないでしょか。

20140802-3.jpg[カメラ]これは平成24年度現在の東京23区の清掃工場で発電された電力の売電収入は約63億31,000万円ですが、更なるごみ処理過程で生じるエネルギー回収率を上げる努力をすれば倍の120億円以上の売電収入が得られると考えますので積極的な提案を行って参ります。


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