大瀬康介の工場見学!最新の製造設備で作られる紙パック入りアイスコーヒー! [絶品グルメ情報!美味しい食文化]
これが紙パック入りアイスコーヒーの原料のコーヒーで焙煎後グラインドミルで砕かれたコーヒーの粉が入っており、これ一袋が200キロあり、ここに置かれているのだけで1日分です。
スーパー等で良く売られて居る紙パック入りアイスコーヒーが昔に比べ格段に美味しくなっているのをご存じでしょうか。
昔のコーヒー飲料は非常に甘いと言う印象をお持ちになられた方が多いのではないでしょうか。
こうしたコーヒーには原料にコーヒー豆は使わずに色素や科学的に合成した科学調味料で味付けされたシロップに過ぎず味を誤魔化す為に糖分を多くしてしまう為に甘くなってしまうのです。
最近は日本人のコーヒーの味への拘りが厳しく自然な味の高品質の製品を作らないと売れませんし、最近の健康志向から糖分を入れない無糖が好まれる様になっています。
コーヒーの無糖となるとこれまでの様に科学調味料で味付けされたシロップを甘さで誤魔化す事は出来ませんし、更に品質の高いものが求められます。
私の友人の工場を見学させていただきましのでその工程をご案内致します。
これは、コーヒーをドリップ式で作るドリップマシーンです。
昨年完成したトモエ乳業本社内に新工場で紙パック入りアイスコーヒーでは日本国内では最新の製造設備です。
これはその装置を上から見たので、内部にはお湯を少しづっ注ぎ泡立って膨らませながら抽出出来る様になって居ます。
奥のドリップマシーンの下部には、抽出後のコーヒー粕を取り除く装置がありますが、微細なコーヒーの粕を手前の円筒形の装置で更に濾過します。
上記のろ過装置では取りきれない更に微細なコーヒーの粕を更に右から左へ3台の超精密濾過装置を使い徹底的に濾過して品質のばらつきが無いようにします。
抽出され濾過されたコーヒーはこの無数の蒸気管の通る瞬間殺菌装置を通る事で高温で殺菌消毒されます。
アイスコーヒーを入れる紙パックはこの様に畳まれた状態で紙パックメーカーから毎日届けられます。
畳まれた紙パックは写真左側のマガジンに収められ、写真中央の部分で組み立てられ上部が開いた状態の箱になります。
コーヒーの充填工程でこのラインでは2パックずっ充填され、次の窓の部分で密閉され、更に次の工程で消費期限やロット番号が印字されます。
この部分は計量装置で基準を満たせない物は右のスロープからライン外へ外されます。
これは内部の異物を検知する装置で、日本のセンサー技術が世界的に評価される背景には正確で素早く内部の異物を探知出来るからです。
複数の充填ラインから出て来た製品は出荷し易い様にカートに詰める工程に集められます。
これは、紙パックを掴み輸送用のカートに積み込む工程で、顧客毎に数に端数が出てもこの段階で仕分けされ箱詰めされます。
これはパレタイザーと呼ばれる産業用ロボットでカートに詰られた製品を輸送用のパレットに積み込む装置です。
こうした産業ロボットは従業員の冷蔵庫内の作業や重労働を開放し、全て無人で行われます。
運送用のトラックが工場に近付くと直ぐに積み出せれる様に顧客毎にパレットに積まれたエレベターがフォークリフトの到着を待ちます。
工場全体が外気圧よりも気圧が高く設定されており、雑菌や害虫が内部に入れない構造にされていますのでとても清潔な環境で製造されています。
殆ど全ての工程が人を使わずに無人の現場で製造され、人は集中コントロール室でモニターに映る作業状況を確認したり、品質検査等の作業を行うだけになっています。
日本の食品の信頼や味覚はこうした厳しい食品衛生基準や多額の設備投資でより本物に近い味覚を追及しているからではないでしょうか。