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大ヒットのハリウッド製「ゴジラ」の陰の主役エギゼクティブ・プロデューサーの苦悩! [新作映画試写会日記]

20140923-1.jpg[カメラ]22日現在大ヒット中のハリウッド映画「ゴジラ」のエギゼクティブ・プロデューサーの坂野義光氏が社長の株式会社先端映像研究所株主総会があり是非出席して欲しいとの事で行って参りました。

坂野義光氏は東京大学を卒業後、東宝撮影所に入り黒沢明監督の助監督等経て「ゴジラ対ヘドラ」で監督デビューしたもののゴジラを空に飛ばした事が田中友幸プロデューサーの逆鱗に触れ特撮映画の監督はさせてもらえなかったそうです。

坂野義光氏との出会いは15年程前友人の紹介で知り合い最初は大型映像IMAXの企画でご一緒した事が切っ掛けで、その後10年程前からハリウッド版のゴジラの企画が出て来ました。

映画業界は実は大変怖い世界でこうした大きな企画には多額の資金が動きますので素性の良くない輩も多く集まって参りますので様々な困難を伴うものです。

海を越えたハリウッドでも同じで儲かりそうな企画だとまるで企業のM&A(企業買収)と似た現象が起こり、あれ程資金難に苦しんで居た坂野氏を尻目にハリウッドでは製作費が日本円換算で30億円から160億円に膨らみました。

5月16日に北米とイギリスでロードショーが行われ日本での公開は7月25日になりましたが、これはフィルムが高価な為に北米やイギリス等で上映が終わってから回って来る為です。

上映されるとファーストタイトルにエギゼクティブ・プロデューサーとして坂野氏と奥平氏の名前がテロップに映し出され、これで10年の苦労がやっと報われた気がしたのではないでしょうか。

エンドロールでも坂野氏の会社である株式会社先端映像研究所がProduction Associated by Advanced Audio-visual Production Inkと表記されています。

ハリウッド製「ゴジラ」の興業収入は現時点で2,007億ドルで全米の歴代映画興行収入では149位にランキングしています。

2,007億ドルの興業収入を今日の為替相場1$=108円で計算しますと21兆6,756億円の興業収入がある事になりますから、設立以来無配だった株式会社先端映像研究所が近い将来配当が出来る事を期待したいと思います。

また、それ以上に期待が出来るのがハリウッドに人脈が出来て居るのでそのパイプを強くする為にも企画を出す等の交流を深めたいと思います。

それにしても130億円の投資が興業収入21兆6,756億円を超えて増え続けるのですからハリウッドの映画産業は凄いですね。

この事は裏を返しますとリスクも非常に大きい訳で、ハリウッドには山師が多い事は業界の常識ですからうまい話しにはご注意ください。


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