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第61回墨田区文化祭日本舞踊素踊り大会が行われました。 [ニュース]

20141018-1.jpg[カメラ]18日10時から午後6時までの予定で行われた第61回墨田区文化祭日本舞踊素踊り大会は延べ約2,000人を動員し盛況のうちに終わりました。

第61回墨田区文化祭日本舞踊素踊り大会のエントリーは昨年が111曲でしたが今年は112曲と1曲増えただけですが、1日通算した観客動員数は昨年よりも増加しました。

私も出演させていただき日本舞踊の有名な演目の「俄獅子(にわかじし)」を踊りました。

この演目は江戸時代の吉原には、八月一日から三十日間、芸者や幇間(ほうかん)が、仮装をして凝った踊りの新曲を披露した年中行事と獅子舞を組み合わせて舞踊化したもので、普通は芸者姿で踊られますが素踊りで踊りました。

この演目は天保五年(1834)十月に開曲、初演されたそうでこの頃は葛飾北斎が富嶽三十六景を描いた頃で、粋と洒落っ気を好んだ江戸っ子気質が表現され、吉原の廓情緒との雰囲気を演者がどう表現するかが見どころとなります。

本当はこうした基礎知識があると日本舞踊の本当の奥深さが分かるものですが、古典の楽曲だけに言葉が分かり難く1回聞いただけでは何を言っているのか分かり難いものですが、これを演者が如何に分かり易く表現できるかが求められます。

最近は古典的な日本舞踊よりも誰もが知っている演歌等を踊る新舞踊が盛んになって来ておりますがこれも日本舞踊の発祥を考えますと自然な事かも知れません。

しかし決定的な違いは曲のリズムで演歌等は定期的なリズムが繰り返されますが、日本舞踊で使われる邦楽は日本人にしか出来ない独特の間が隠されて居ます。

これは、日本人は邦楽の演奏を複数人数でやる時もなんとなく鼓や太鼓の合いの手が特にカウントをしなくても、独特の「間」というものでピタッと合ってしまう不思議さがあり、これが日本の文化の奥深さではないでしょうか。

またこの様な日本文化の奥深さが日本経済の成長にも寄与して来たのではないでしょうか。

優れた日本人的な繊細な感性を磨く為にも日本舞踊をお勧め致します。


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