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平成25年度一般会歳入歳出決算に対する墨田オンブズマン大瀬康介の反対討論公開! [墨田区議会]

20141127-1.jpg[カメラ]11月27日に行われた平成26年第4回定例会で墨田オンブズマン大瀬康介が平成25年度一般会歳入歳出決算に対する反対討論を行いましたのでその内容を公開致します。

墨田オンブズマンの大瀬康介でございます。

これより、報告第2号平成25年度墨田区一般会計歳入歳出決算について、反対の立場から討論を行います。

報告第2号平成25年度墨田区一般会計歳入歳出決算については、長期に渡り区財政の固定費となり、財政の足かせになる事、区民の皆様が必要性を疑問視されているすみだ北斎美術館に、債務負担行為を含めますと約38億円も使う事は認められません。

また毎年北斎資料取得基金を活用して資料の取得が行われておりますが、38億円もの新築費が使われる現状で基金を存続させる必要は無いと思います。

また、本所地域プラザの指定管理者は、一般社団法人本所地域プラザBIGSHIPであり、その代表理事は衆議院議員松島みどり後援会連合会の会長です。

20141017-2.jpgしかも地域プラザの開館に際し、同後援会から胡蝶蘭の寄付を受けたことは重大です。

20141017-3.jpgこの行為は、公職選挙法第200条第2項、第199条第2項、第199条の3または第199条の5に該当いたします。

また、寄付を行った行為についても、公共施設を利用して不当な宣伝効果をあげようとする極めて悪質な行為です。

当該胡蝶蘭が数か月に渡り、公の施設である当該施設の1階ロビーに飾られた問題は、新聞やテレビでも報じられ、多くの区民の皆さんが憤りを感じております。

また、地方自治法第244条第3項の「普通地方公共団体は、住民が公の施設を利用することについて、不当な差別的取扱いをしてはならない。」とする規定に抵触する恐れがございます。

更に、当該法人の履歴事項全部証明書には、主たる事務所が代表理事の自宅から、平成25年5月29日付けで墨田区本所1丁目13番4号の工事中の本所地域プラザの敷地内に移転登記の届出がなされ、同年6月5日に主たる事務所の登記がされています。

しかし、当該場所は平成24年7月2日から平成25年8月30日まで本所地域プラザの新築工事中で、登記官に確認すると工事中の場所は主たる事務所と認められず登記出来ないそうです。

この事は登記官に事実を秘匿して登記させたもので、刑法第157条(公正証書原本不実記載等)第1項に該当する違法不当な行為であります。

関連法規として一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第22条、同第20条、第301条第2項第3 号、第299条第2項の各規定にも抵触するものと思われます。

これらの違法事実が指摘される以上、当該法人を指定管理者にする事や指定管理料を支払う事は不適切であり、当該指定管理料が支出された、平成25年度墨田区一般会計歳入歳出決算は、不認定とさせていただきます。

以上、ご清聴ありがとうございました。

これは議案の採決が行われる前に議案に反対する議員は所属の常任委員会で付託されて居ない議案については本会議場で反対討論を行う事になります。

通常討論の時間は特に定められておりませんが指摘事項が多くなりますとその分時間もかかります。

渋谷区の区議会では本会議での討論時間を議員一人当たり年間20分に制限しようとしている事が問題になって居ます。

この様な馬鹿げた制限を加えようとする背景には議員の質の低下があり、お役人の出す議案全て賛成と言う議員ばかりではそもそも討論などありません。

これで議会制民主主義と言えるのか疑問ですし、討論時間を議員一人当たり年間20分に制限しようと言うのは何の為の議会なのか理解すら出来て居ない議員が多い事を意味します。

渋谷区では区長べったりの自民党がこうした時間制限を言いだし自民と公明不和雷同型の会派が結託して多数決で議決されれば討論時間を議員一人当たり年間20分に制限されてしまう恐れがあります。

やはりこの様な議会にしてしまわない様に有権者はしっかり政治家を見極める必要がございますし、最大会派の自民党の数を減らし、与野党のバランスを取らないと議会が役人の議案をただ追認するだけの機能しか無くなってしまいます。

また、地方議会のオール与党化は深刻で官僚の出す議案は全て賛成で可決されるのに、住民から出される陳情は全て不採択にされてしまい民意が反映される政治が出来ない議会が実は多いのです。

墨田区も正にこれで区民の皆様から無駄と言う指摘を受けているにも関わらずすみだ北斎美術館の建設は圧倒多数で可決され、次々に増える関連予算も全て可決されてしまいまいました。

賛成しか出来ない政治家は政党所属の議員が殆どで「党議拘束」で賛成しか出来ないのが実情でこの様な議員が増えても賛成しかしませんから政治が変わる事はありませんし、常に役人の都合通りの政治になります。

お近くに議員の先生がいらしたら「反対討論をした事がありますか」と尋ねて見て下さい。

殆どの答えは「やった事が無い」と返って来る筈です。

イエスマン政治家の実態を知って下されば幸甚です。


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