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アラブの春以降の中東情勢を正しく把握しよう!諜報機関の草刈り場と化した中東! [日本が危ない!国際情勢が読めない日本の政治]

20150206-1.jpg[カメラ]この地図は外務省の海外安全情報から見る中東及びアフリカの危険度情報で赤は退避勧告、オレンジは渡航延期、薄いオレンジは渡航の是非を検討、黄色は十分注意で色分けされています。

中東は石油が出る為に石油メジャーが管理し易くするために諜報機関による様々な工作が行われ西側諸国との窓口であるトルコのイスタンブールは様々な諜報機関が暗躍して居ますので数多くのスパイ映画の舞台になっています。

数次に渡る中東戦争、湾岸戦争等の背景には、必ず米国やイスラエルが絡んで居ます。

1979年イランでイスラム革命が起こり、親米のパーレビー政権が崩壊し米軍の協力で米国に亡命したため、ホメイニーの指導下でイスラム共和制へ変わるとイラン国内では反米運動が盛りあがりました。

イランのイスラム革命の介入や革命の輸出を恐れて米国や欧州、ソ連などはイラクを積極的に支援し1980年9月22日未明にイラク軍が全面攻撃を仕掛け国境をめぐるイラン・イラク戦争が勃発しました。

しかし、イラン民衆の抵抗は強くイラクは苦戦し、これにアラブ全てを敵に回していたイスラエルが米国製の部品をイスラエルが代わりに調達して援助を始め、更に対イスラエル強硬派のシリアとリビアがそれぞれの思惑でイランを支援しました。

こうした各国の思惑が中東情勢を混乱させ殺戮の応酬を繰り返されます。

その後インターネットの普及で大国の思惑や独裁政権が欧米からの利権で私服を肥やして居る事が暴露されると民衆が怒りだしアラブの春が起こります。

その発端は2010年12月17日、チュニジア中部失業中の若者が野菜を街頭で販売したところ販売の許可がないとして警察が商品を没収、これに抗議する為若者が焼身自殺した事がネット上で広まりチュニジアの政権は崩壊しました。

以後これがジャスミン革命と呼ばれ、ヨルダン、エジプト、バーレーン、リビア、イエメンへと広がって行きアラブ民族の独立と自立を目指すアラブの春へと発展します。

こうした動きに一番脅威を感じたのがアラブ全てを敵に回しているイスラエルで、周辺諸国が結束してイスラエルにミサイルや砲弾を撃ち込まれてはたまりませんので再び諜報機関のモサドがアラブの結束を破壊する工作を始めたと見られて居ます。

アラブ諸国の結束を破壊するにはイスラム教は怖いと言うプロパガンダやイスラム過激派組織によるとされるテロ事件等で世界の人々がイスラム教徒を嫌ったり警戒する様に事件を敢えて作り出して居る可能性があります。

テロ事件を起こしてイスラム教徒は悪とか怖いと言う刷り込みが繰り返し行われますのでこのプロパガンダに惑わされる事は差別や戦争に巻き込まれる恐れがあり危険な事ではないでしょうか。

イスラム国が日本人を拘束し極めて残虐な方法で殺害しヨルダンのパイロットを鉄の檻の中で焼き殺すと言う残忍で衝撃的な方法で殺害したのはイスラム教徒は悪であり報復すべき存在であるかの様に思わせる演出に過ぎません。

イスラム国が作成したとされるプロモーションビデオでは極めて精巧なCGが使われ、ハリウッド映画と同じカット割りや構成演出の手法を見ますと米国の関与も感じずにはいられません。

米国の覇権確立や維持に都合の良い傀儡政権が民主的政府か軍事政権かに関わらず作り出す目的で敵になりすまして行動し、結果を敵になすりつける偽旗作戦(False flag)と呼ばれる手法が度々使われて来た事を思い出します。

こうしたプロパガンダに惑わされない為には偏向したマスコミの報道を鵜呑みにせず、幅広い知識と情報の確保が重要ではないでしょうか。


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