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予算特別委員会最終日!意見開陳!税金の無駄遣いはまだまだこんなにあります! [墨田区議会]

20150305-1.jpg[カメラ]4日予算特別委員会最終日には意見開陳が行われ、写真の船着場は2年前2億5千万円で作られましたが、利用者は減るばかりですがこの維持管理費は年間2,600万円になります。

墨田オンブズマン大瀬康介は当時この議案が出てた時に、採算が合わない事を指摘し、震災時には河川に漂流物が多く船舶は運行出来ないので防災船着場としての効果は発揮できないと反対しました。

しかし、議会では圧倒多数で可決されましたが、その結果はご覧の通りです。

予算特別委員会最終日の意見開陳を公開致しますのでご覧ください。

私、墨田オンブズマンと致しまして、議案第2号平成27年度墨田区一般会計予算、議案第3号平成27年度墨田区国民健康保険特別会計予算、議案第4号平成27年度墨田区介護保険特別会計予算、及び議案第5号平成27年度墨田区後期高齢者医療特別会計予算、以上4 件について、意見開陳を致します。

最初に、円滑な委員会運営に努められました正副委員長に、感謝を申し上げます。また、理事者の皆様には、31件もの資料要求をはじめ、事前調査に快く応じて頂き、私の質問に対し、その意を酌まれ、丁寧にご答弁頂きましたことに心から御礼を申し上げます。

 はじめに、一般会計の予算の内容を精査させて戴きますとその税金の使われ方において、厳しい経済環境下で勤勉な努力をされる区民の皆様のコンセンサスが得られない使途や、管理運営の点で問題があると思われる内容も散見されました。

先ず、国際ファッションセンターへの貸付金は約14億円あると言う答弁ですが、そもそも墨田区は民間株式会社へ資金を貸付ける貸付業者ではありません。

同社は経営も安定して居る事からもその貸付金は速やかに返済させ、現在墨田区が抱える起債残高を減らし、毎年40億円も発生する元金利子償還金を圧縮すべきである事を指摘致します。

それと共に、産業観光費のファッション産業人材育成支援事業費は当該制度を利用された方が僅か6名に過ぎず、設立当初の人材育成と言う目的が、その後の時代の変化で社会のニーズに応えられなくなって居る事が伺われますので、廃止すべきだと指摘させていただきます。

次に、文化振興費では区民の皆様の理解が得られていない上に採算性に問題があり、将来に渡り区財政に多額の負担となるすみだ北斎美術館建設事業費に11億6千万円を超える多額の予算が計上され、文化振興財団経由で北斎関連事業補助費に約6,400万円、北斎美術館開設準備経費に約5,700万円、北斎基金積立金に約1億9千万円の合計14億7千万円を超える予算は待機高齢者問題や待機児童対策に使うべきだと思います。

また、資料取得時点で資料の保存状態を正確に記録する為に詳細な写真撮影がされて居ない事を、平成25年の決算特別委員会での意見開陳で申し上げましたが、改善がされて居ません。

また、どの様な北斎資料が保管されて居るのか、区民の皆様が知る事も、ご覧になれる機会が全く無い資料が多数ございます。

しかしながら、当該資料について昨年だけでフジテレビ、TBSテレビ、テレビ朝日が墨田区に取材の申込みをしても拒否されたそうで、テレビに公開出来ない、区民の皆様にも公開しない、図録を作成し他の美術館にその存在を知らせる事が出来ない北斎資料なら取得する意味もございません。

行政財産の効率的な運用と言う観点からも北斎美術館関連予算は無駄としか言い様がございません。これまでに取得した北斎資料については、図録にして区民の皆様や北斎ファンの皆様がその存在を知る事が出来る形で適正な管理と運用を求めます。

次に、民生費の社会福祉会館費の同和相談事業費、及び教育費の人権・同和対策事業費については、現在の墨田区は区長も認める通り実態的な同和による差別は存在せず、法的にも同和問題が存在しない以上、同和と名の付く予算は不要であり、同じく名のつくセクションも不要なので廃止を求めます。

また、同和問題が存在しない以上、平成27年度以降の基本計画でもこれを入れる事は絶対に避けなければなりません。

新区長の誕生の折には墨田区には同和問題は存在しない事を宣言される事を望みます。

産業観光費の舟運活性化事業は、約2年前に設置された船着場の利用状況や使用料の推移を拝見しますと、早い段階から限界効用逓減の法則が見られ、今後は一層その利用状況や使用料の悪化が予想されますので、舟運活性化事業費は無駄な投資と考えられますから廃止すべきです。

更に土木費の船着場維持管理費は船着場の利用状況が当初の予想よりも著しく少ない結果を受けて船、着場維持管理費は1千万円程度圧縮する必要がある事を指摘致します。

平成25年の決算特別委員会での意見開陳でも申し上げましたが、文化振興財団の他の事業であるトリフォニー・ホール等では収益が出ており、文化振興財団全体では赤字が出て居ないにもかかわらず、区への返還率が減少して居るのは、本来、区から交付された補助金に残余が生じたために、敢えて赤字の大きい北斎関連事業を行っていると言わざるを得ません。

よって北斎関連経費約6,300万円は無駄ですから削除すべきです。

最後に、産業観光費の終戦70周年平和祈念事業について意見を述べさせていただきます。

終戦70周年平和祈念事業については単なる鎮魂イベントに終わらせる事無く、人類の歴史上始まって以来と言える一夜にして8万人とも10万人とも言える女性や子供、老人に至る非戦闘員である一般市民を米軍が大量殺戮した事を伝えるべきです。

当時、大型爆撃機B29が344機も東京の下町である墨田区周辺に飛来し、周到に殺傷力を高めて作られた38万発もの大量殺戮兵器である、クラスター型焼夷弾が無差別爆撃に使い、しかも、格子状に投下した事で逃げ場を失った非戦闘員である一般市民が、一夜にして8万人から10万人が大量に殺戮された事実を伝えると共に、最近情報公開された米国の機密資料では、当時の我が国はとても反撃出来る状況では無い事を知りながら、敢えて行った事を伝えなければなりません。本当の平和を望むなら真実の歴史を伝える必要がある事を述べさせていただきます。

以上述べてきたように、平成27年度墨田区一般会計予算については反対、国民健康保険特別会計予算、介護保険特別会計予算、後期高齢者医療特別会計予算、以上3件については賛成致します。

また、共産党から提案された平成27年度墨田区一般会計予算の編成替えを求める動議につきまして意見を述べさせていただきます。これには民生費負担金では少子化社会へ対応した第2子からの保育料を無料にするなど時代の変化に的確に対応しています。

また、同和教育費等については、実態としても、法的にも同和問題は存在しないにも関わらず。

教育費補助金、教育指導費、生涯学習総務費の同和教育事業費や同和相談事業費は予算を支出する根拠が無いと言わざるを得ず、削除は当然だと評価致します。

続きまして、北斎美術館関連費用については、建設がされますと建物が存在する限り多額の維持管理費と赤字が垂れ流しになる可能性が非常に高い文化振興費の北斎美術館開設準備経費と北斎美術館建設費を削除すれば区民の皆様への行政サービスが飛躍的に向上させる事が出来る事からも、当該予算の編成替えの必要性を認め賛成を表明致します。

以上、厳しい事を申し述べてまいりましたが、今後とも区民本位の効率的な財政運営にご尽力頂く事をお願いします。区民の皆様に対して、迅速に必要なサービスが的確に提供されますよう願いまして、意見開陳と致します。 

ご清聴、誠にありがとうございました。


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