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戦後海外に流出した喜多川歌麿の縦2メートル横3.5メートルの大作「深川の雪」再公開! [開館後毎年5億円の赤字!すみだ葛飾北斎美術館]

20150520-1.jpg[カメラ]縦2メートル横3.5メートルの喜多川歌麿の大作「深川の雪」が箱根の岡田美術館で4月3日から8月31日まで公開されている事を知り見て来ました。

この浮世絵は縦2メートル横3.5メートルの巨大な掛軸でその重さだけでも大変だと思われます。

巨大なだけあって深川芸者さんと一緒に遊んで居るかの様な臨場感があり当時の花柳界が如何に華やかであったかを今に伝えています。

この浮世絵は江戸後期の享和~文化初期(1801年~1808年)頃の喜多川歌麿の晩年期に描かれ、約80年後の明治20年以前にフランスのパリに流出、昭和14年に浮世絵収集家長瀬武朗が買取り再び我が国に戻りました。

昭和23年(1948年)4月15日から銀座松坂屋で開催された「第二回浮世絵名作展覧会」で3日間展示され、昭和27年にも展示された後に所在が分かりませんでしたが約3年前の平成24年に国内の美術商が所蔵して居る事が分かりました。

それをパチスロメーカー大手のユニバーサルエンターテインメントの会長であり岡田美術館の名誉館長でもある岡田和生氏が購入した様です。

同社は2012年12月の第46回衆議院議員総選挙において、自由民主党の石原宏高候補がユニバーサルエンターテインメントに選挙支援を要請して同社社員を選挙運動に従事させていた問題で登場します。

この問題では選挙運動の有給スタッフ12人中8人を東京スカイツリーなど人が住めない場所や存在しない住所だったり、実在しない人物を雇ったり虚偽の住所を法定文書に記入し届け出ている事が指摘され後に訂正して居ます。

更に石原宏高の妻が役員を務める有名無実のコンサルティング会社が同社からコンサルティング料名目で落選中の2011年6月から2012年末まで毎月100万円、計1800万円あまりを受け取っていた事も明らかにされています。

石原宏高代議士と同社の接点は父親の石原新太郎氏と同じくカジノ特区に積極的である事が接点と見られ、当時岡田氏は米カジノ運営会社ウィン・リゾーツの資産家スティーブ・ウィン氏と組みカジノの利権を手に入れようとします。

岡田氏は、高級絵画の購入など超高級路線をウリにしていたベラージオホテルに経費をかけすぎたことなどが裏目に出て巨額の損失を出したウィン氏に当時のレートで400億円以上の資金を拠出し2人は盟友と呼ばれました。

しかし、岡田氏がフィリピンにカジノホテルを建設した事でウィンとカジノ利権争いが始まり泥沼状態であると言われております。

美術品を楽しむだけなら良いのですが美術品を巡る政治と金の問題や裏闇世界が暗躍して美術品が牛耳られる事が無い様にお願いしたいと思うのは私だけでしょうか。


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