拡大生産者責任を問う!株式会社JTBアセットマネジメントへ公開質問状を送付! [これが最強のオンブズマン]
昨年9月8日に東墨田二丁目の公道上で廃棄物の処理及び清掃に関する法律に違反した産業廃棄物の仕分け作業が行われて居ました。
法律では産業廃棄物の保管および仕分け等の作業は、有害物質が近隣に飛散しない様に閉鎖された空間で行わなければなりませんが、ご覧の有様でした。
当該行為を行って居た株式会社亀田に対しては、公道に関しては警視庁に、仕訳作業及び保管に関しては東京都環境局へ連絡し立入検査を要請致しました。
更に、廃棄物を委託した株式会社JTBアセットマネジメントに対しては、OECD(経済協力開発機構)が提唱している拡大生産者責任EPR(Extended Producer Responsibility)を問う為に5月11日付けで公開質問状を送付致しました。
その後4ヶ月が経過しても回答が無い為に9月1日付で電話にて催告したところ届いて居ないと言われましたので同日再送致しました。
公開質問状ですのでその内容を公開致します。
平成27年5月11日
再送平成27年9月1日
〒171-0022
東京都豊島区南池袋2-43-19 JTBビル
株式会社JTBアセットマネジメント
代表取締役社長 大八木隆男
〒130-0002
東京都墨田区業平橋1-13-1住建第8ハイプレース1階
墨田区議会議員 大瀬康介
電話 03-5608-33**
公開質問状
拝啓 新涼の候、皆様にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平成27年5月11日付で公開質問状を送付致しまた。私は墨田区議会議員の大瀬康介と申します。
しかしながら未だに貴社からコンプライアンスに基づく回答はいただいておりません。
そこで当方のHP又はブログで不誠実な対応をされている事を公表させて戴く前に再度回答をお願い致します。
相当期間(10日程度)経過してもご回答が得られない場合は当ブログに連載で貴社の廃棄物及び個人情報の取扱いについて公表して参ります。
何しろ地元住民からの苦情が大変多い産業廃棄物処理業者であると共に、法律や社会のルールすら守ろうとしていただけないのが株式会社亀田の実態でございます。
墨田区は年間約5億円を使い資源集積場を設けアルミ缶等の資源のリサクルをしておりますが、資源集積場からの持去りが多く「墨田区廃棄物の減量及び処理に関する条例」を制定し、その対策をしておりますが古紙やアルミ缶の持去りが減らないのが実情でございます。
その原因は集積場から持去られたものである事を認識しながらこれを買い取る業者が居る事が調査の結果分かって参りました。貴外注先である株式会社亀田は、形だけの別会社を作り、ホームレス等から区内外の資源集積場から持ち去られたアルミ缶や古紙を買取っております。
当区ではこの持去りだけて推定1億円を超える資源が持ち去られております。また、自転車等にアルミ缶等を多量に積み前も見えない状態で自転車や台車で株式会社亀田に持ち込むホームレス等が集まり、児童の登校時間など危険だと近隣住民から対策を求める声が寄せられております。
そこで現地調査を実施致しましたところ産業廃棄物処理法及び道路交通法、道路法に違反して路上で廃棄物処理を行って居る現場を確認し撮影致しました。
後日撮影した写真を詳しく調べてみますと株式会社JTBアセットマネジメント様の廃棄物である事が分かりました。
貴社は当然コンプライアンスを守られる企業だと察しますので事実関係をお知らせしますと共に、貴社が廃棄を委託された産業廃棄物の実態を把握していただきたく公開質問状を送付致しました次第です。
ご回答いただきました内容は墨田オンブズマンのブログに掲載しますと共にHPでも区民の皆様を始め多くの皆様にご覧いただき幅広く皆様の声を行政に反映させたいと存じます。何卒コンプライアンスを誠実に果たされる企業としてご回答下さいますようお願い申し上げます。
敬具
以下ご質問致します。
1. 株式会社亀田のHPには、取引先にJTBと載っておりますが、これは株式会社JTBアセットマネジメント様の事なのか、株式会社ジェイティービーなのかお尋ね致します。
下に掲載された写真の箱の部分を拡大して見ますと、箱には株式会社JTBアセットマネジメント様と記載がございます
貴社はどの様な契約で貴社の廃棄物を委託されたのでしょうか。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:契約上の秘密等の明かせない。
2014年9月8日撮影
1. 上記写真は株式会社亀田が産業廃棄物処理法及び道路交通法、道路法に違反して路上で廃棄物処理を行って居る現場を確認し撮影したものですが、白色の廃棄箱には貴社のお名前とTELの文字があり、この中身は電話番号等の個人情報が入って居るものと考えます。ご覧の様に蓋が空いた状態でしかも公道上でこの様な個人情報が管理されて居る事をご存じなのでしょうか。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:「TEL」と書かれた箱の中身は電話機であり、個人情報は含まれて居ない。
2. この状態では風が吹けば個人情報が飛散してしまう恐れがございますが、貴社では個人情報の管理が徹底されて居るとおっしゃるのでしょうか。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:該当の会社には個人情報の入ったものの廃棄は委託していない。基本的に事務所の移転に伴う廃棄物の処理の委託である。
3. 御社の廃棄箱は恐らく重要度を示す赤箱で其処には個人情報を示すTELと書かれた箱がございますが、どのような手続きや経緯で産廃として委託されたものでしょうか。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:無回答。
4. 貴社の廃棄箱の色についてお伺い致しますが、写真の赤色の箱は貴社の規定ではどの様な位置づけの廃棄箱なのでしょうか。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:無回答。
5. 貴社は産業廃棄物の委託先に定期的に訪問し委託廃棄物について追跡調査をされて居るのでしょうか。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:無回答。
6. 貴社委託先の株式会社亀田についてどの様な認識をお持ちなのか、年間どれ位の量の廃棄物を委託されて来たのでしょうか。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:無回答。
7. 貴社の廃棄物の管理状態を示す写真をご覧になりどの様な感想をお持ちになられましたでしょうか。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:無回答。
8. 今後どの様な対応を取る必要があるとお考えでしょうか。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:今後調査をして対応を検討する。
9. 万一個人情報が流失して居た場合はどの様に対応を取られるのでしょうか。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:個人情報の入ったものは委託していない。
この写真は株式会社亀田の処理施設の状況です。写真左側が株式会社亀田の廃棄物の処理及び保管の状況です。写真の右側を
ご覧下さい。大量に空き缶を自転車に積んで缶を売りに来て居る事を示す写真です。
11. 写真手前の左側に大量のアルミ缶が積まれて居るのがご覧になれると思いますが、株式会社亀田は名目だけの別会で所在地は同一の株式会社アロイマテリアルを使い区内の資源集積場から持ち去れてたアルミ缶が含まれて居るだろう事は区からの連絡等で知っているにも関わらず買取りを続けて居ます。この様な行為について貴社はどの様にお考えなのかお考えをお知らせ下さい。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:弊社とは関係の無い問題だ。
12. 株式会社亀田の安全及び周辺環境及び法令順守の無さについてお伺い致します。先ず上の写真をご覧下さい。ここは、ホームレス等から区内外から持ち去られたアルミ缶や古紙を買取って居る場所ですが、高く積み上げられたパレットは崩れれば公道を歩行中の人を巻き込む危険がございます。更に鉄籠に入れられた古紙類は産業廃棄物処理基準に違反して屋外で保管されています。貴社ではこの様な劣悪な作業環境で委託された廃棄物が処理されている事を事前にご確認されているのでしょうか。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:弊社とは関係の無い問題だ。
13. 東京都が近隣住民からの告発を受けて立入検査を受けた際の立入検査票を添付しますのでこれについても、貴社のコメントを戴きたくお願い申し上げます。
この質問に対する株式会社JTBアセットマネジメントの回答:弊社とは関係の無い問題だ。
以上
株式会社JTBアセットマネジメントの不誠実な対応には呆れました。
同社の経営理念は、「安全で快適な空間サービスの提供と創造を使命とし、不動産資産の価値向上に貢献します。」と書かれて居ます。
しかし、上記写真をご覧ください、東墨田2丁目の状況を鑑みますと「危険で不快」な状況を作り出しておりますし、不動産資産の価値向上どころか結果的に下落要因を作り出して居るのではないでしょうか。
事業ドメインについては「不動産・空間設計事業を通じたオフィス・店舗・住居に関するソリューション企業。」を強調しております。
東墨田の産業廃棄物を見る限り、「拡大生産者責任」と言う概念が無く、店舗や事務所の改装で出た廃棄物は、ご覧の様な会社に丸投げされているのが現実でした。
「私たちがお客様に約束すること」題され部分では以下のお約束をされている筈です。
・誠実・スピード・専門性をもってお客様のニーズへお応えいたします。
墨田区の東墨田のお住いの方から声を集めた「公開質問状」への回答をご覧になれば、これが誠実・スピード・専門性をもってお客様のニーズへお応えして居るのでしょうか。
・プロフェッショナル集団として、お客様に最適で高品質なサービスを提供します。
拡大生産者責任も果たせない企業が「プロフェッショナル集団」とは思えませんし、「お客様に最適で高品質なサービス」など果たして可能なのでしょうか。
・サービス精神を発揮し、自らがお客様の立場に立って提案することが、もっとも大切な使命と考えます。
本当に「サービス精神を発揮し、自らがお客様の立場に立って提案する」ことが出来る企業が公開質問状に対して文書で回答せず電話での回答と言う責任の所在を明らかにしない企業が果たしてこれが出来るのでしょうか。
「行動基準・サービス基準」についてはこう述べて居ます。
私たちは法令を遵守いたします。
この会社の出した産業廃棄物は、産業廃棄物処理法及び道路交通法、道路法に違反して路上で廃棄物処理が行われておりました。
私たちはお客様の立場に立って、誠実な仕事をします。
当該企業の出した産業廃棄物は、公道上で廃棄物処理が行われ近隣住民多大な迷惑をかけて居るにも関わらすこれが「誠実な仕事」と言えるのでしょうか。
私たちは事業パートナーを大切にし、公正なお付き合いをいたします。
確かに事業パートナーを大切にされて居る様です「路上で廃棄物処理」をする企業でもお咎め無しと言う感触でした。しかし、これが「公正」と言えるのでしょうか。
私たちはひとりひとりが自律した社員として、責任ある行動をします。
このお言葉が本当なら私が出した公開質問状に対する「文書」での回答をしていません、これが「責任ある行動」でしょうか。
私たちは新しいことに興味を持ち知識向上に努めます。興味を持たれる事は勝手ですし、「知識の向上」では拡大生産者責任について知識を向上させるべきです。
私たちは公平で活気のある働きやすい会社を築くことを心がけます。
どうぞそう心がけていただきたい。
私たちは社会の一員として、社会の発展と自然環境の保護に努めます。
「社会の一員」なら「路上で廃棄物処理」と言う反社会的行為に対して敏感であるべきで、「社会の発展と自然環境の保護に努めます」と言うなら、公開質問状の内容に誠実に対応出来る筈です。
今後は株式会社JTBアセットマネジメントの企業体質が分かりましたので、OECDに対して今回の事実の報告と対応を相談すると共に拡大生産者責任EPRについても国際的に厳しくその責任を追及して参ります。