観光と商業で育まれた都市である松江市中心市街地活性化基本計画に学ぶ! [産業の活性化には何が必要か]
墨田区基本計画調査特別委員会委員でもありますので10月7日に松江市を訪問し松江市中心市街地活性化基本計画について視察して参りましたのでご報告致します。
訪問する前に1時間程余裕がありましたので市内の概要を調べて見ますと松江市の市民憲章が書かれた碑を見つけました。
これは旧松江市・市民憲章で昭和40年11月3日制定されたもので今では市町合併で新しいものに変わって居るそうですが、ここに書かれた事をご紹介します。
私たちは、松江市民です。愛する松江が、住む人に希望と勇気を与え、訪れる人の心のふるさととなるように、心をあわせ手を取りあって進みます。
1.きれいな水と、みどりにいろどられた美しいまちにしましょう。
1.働くことに誇りをもち、産業を育てて豊かなまちにしましょう。
1.こどものしあわせと、希望を伸ばす明るいまちにしましょう。
1.おたがいに、人の立場を重んじ、よい習慣をもりたてて、住みよいまちにしましょう。
1.つねに広い視野にたち、明日への意欲をもやして栄えるまちにしましょう。
と書かれて居ました。
こうした取り組みも墨田区には無い取組ではないでしょうか。
市役所前の掲示板には27年10月1日に松江市きれいなまちづくり条例に基づき美化推進地域が指定された事が公示されていました。
松江市の顔であり国宝に決定されたばかりの松江城はやはり、同市を訪問し松江市中心市街地活性化基本計画を伺いますと中心的な存在でした。
この事は今も昔も松江市の市街地は城下町の歴史が引き継がれて居る事が分かります。
第1期の松江市中心市街地活性化基本計画(5ケ年間)の検証がご覧の通りきちんと行われその達成度が分かる様にされており、都合の悪い事はうやむやにする墨田区は明らかに違いました。
内容によってはご覧の通り目標値を遥かに上回る結果を出して居るものが多く、周到な調査に基づいて目標値が設定されて居る事が伺われます。
これも墨田区の北斎美術館の予想来場者数の算定の様に根拠の著しく曖昧な数字の羅列では無く、近隣の市町村のそれぞれの似通ったデターを照合し目標値を出して居るそうそうです。
その結果目標に近い又は超える結果となって居る様です。
この図が松江市中心市街地活性化基本計画の全体の概要が分かる図で観光、集客、居住のそれぞれの柱となる施策を講じながら連携が取られ易い様に配置されています。
松江市に行って驚いたのが産業特に企業が無いそうで観光と商業の都市だそうで、産業の衰退に伴い観光と商業に将来的に依存しなければならない墨田区も参考にすべき点が多い事に行って見て初めて気付きました。
やはり経済の立地や歴史が全く違う都市を訪問する事は墨田区の基本計画を策定する上でも重要ではないでしょうか。