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平成27年狩猟期の鳥屋猟に見る霞ヶ浦における自然の状況! [環境問題]

20151129-1.jpg[カメラ]これが鳥屋(とや)と呼ばれる狩猟の方法で霞ヶ浦の葦原の中に建てたれた小屋の中でカモなどの狩猟が許可された鳥を待ち伏せて散弾銃で捕獲するものです。

弾の到達距離は約400メートル、有効射程は約50メートル以内ですから、絶対に弾が到達しない対岸まで2キロ以上ある安全な場所に設置されています。

弾薬はカモを撃つ為のものと、大型のカワウを撃つ等、狙う獲物毎に散弾の大きさを使い分けます。

これは、獲物に対して適正な大きさの散弾を使わないと半矢と言う怪我をさせただけで獲物を逃がしてしまいますし、逃げた獲物も半矢で苦しんで死なせる結果になりますので半矢を防止する必要があるからです。

狩猟が何故必要かと言うと野鳥や野獣が増え過ぎてしまいますと農作物を荒らす野生鳥獣による農作物への被害額はおよそ200億円を超え日本の農業衰退の要因になって居るからです。

平成20年2月に「鳥獣による農林水産業等に係る被害防止のための特別措置に関する法律」が施行され、現場に最も近い行政機関である市町村が中心となって実施する野生鳥獣に対する様々な被害防止のための総合的な取組が始まりました。

その為捕獲する獲物によっては報奨金が出る様になって居ます。

20151129-2.jpg[カメラ]湖面に餌を投げてみますと大きな鯉やナマズが顔を出しますので豊かな漁場でもある事が分かります。

でも誰も釣りをしようとする人は居ないのは何故でしょうか?

やはりこれでは簡単過ぎて面白く無いからかも知れません。

20151129-3.jpg[カメラ]望遠レンズで大きなエンジン音で騒音をまき散らしながら走るバスボートと呼ばれる高速艇撮影してみると、湖面を泳ぐ大量のカモの群れが驚いて飛び上がって居るのがわかります。

20151129-5.jpg[カメラ]これはカワウの群れでこの水面の下には大量の魚の群れが居る事が分かります。

カワウはアユ位の大きさの魚なら一日に20~30匹食べてしまいますので自治体によっては1000円から3000円で買い上げたり報奨金を出して駆除を推進して居ますが既に全国で15万羽以上と膨大に増えてしまいました。

昨年も今年もカワウを捕獲しましたが報奨金は羽につき千円でしたが、捕獲は意外に難しくカモ用4の号弾では弱く、強力なBB弾クラスでないと食らっても意外に平気なのだそうです。

捕獲してみると意外に大きく全長は60センチ位あり大量の魚を食べるせいか重い割に肉はまずいそうで食用にされません。

20151129-6.jpg[カメラ]上空を飛ぶカモの群れは推定5キロに及び約2千羽を超える数を確認致しましたが、この日は4人で2羽しか捕獲出来ませんでした。

鳥屋猟は鳥屋の近くを獲物が飛ぶかどうかで決まってしまうもので、大量に捕獲できる時もあれば全く捕獲出来ない日もありますが総じて一般の方法よりも取れる事の方が多いと思います。

この付近ではカモは害鳥で、特に今の時期ですと蓮根栽培の水田に入り込み泥の中にある筈の蓮根を食べてしまうそうです。

しかしながら銃の許可が厳しくなった事やハンターの高齢化でハンターの減少は深刻で、この日は他のハンターと全く会いませんでした。

20151129-7.jpg[カメラ]有害鳥獣であるカワウを葦の茂みに置いて見ますとここに住み付く狸が2頭やって来て持って行ってしまいました。

外来種のアライグマなら生態系を崩してしまいますのですぐに捕獲しなければなりませんが、在来種の狸は狩猟鳥獣ですが捕獲はしません。

イヌ科の動物なので何故かかわいいですね、狸の毛は高級な毛筆の筆に使われるそうです。

たぬきは昔から化けて人をだますとか、腹太鼓を打つと言われたり、タヌキはとぼけた顔をしながら実際には悪賢いことこから昔の人達はこう思ったのかも知れません。

やはり新鮮な空気を吸いながら野生生物や自然と触れ合え、仲間と自然の中で食事をするもの楽しいですね。

ご興味ある方はお近くの猟友会に参加して仲間を作る事をお勧めします。


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