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墨田区議会第4回定例会が開催され議案について反対討論を行いました! [墨田区議会]

20151211-1.jpg[カメラ]11日墨田区議会第4回定例会が開催され議案の採決前に一部のの議案について反対の立場から一般会計補正予算とすみだ北斎美術津館の指定管理者の指定反対討論を行いました。

更に、議案第98号・墨田区監査委員選任の同意に対する反対討論の合計2回の討論を行いました。

反対討論の原稿を掲載致しますのでご覧ください。

墨田オンブズマン、大瀬康介でございます。
これより、議案第64号・平成27年度墨田区一般会計補正予算及び議案第78号・すみだ北斎美術館の指定管理者の指定について、反対の立場から討論を行います。

まず、議案第64号・平成27年度墨田区一般会計補正予算についてです。本案については、すみだ北斎美術館の建設の寄付キャンペーン事業で1,500万円も新たに補正予算を組む必要性について、疑問があります。

先の第3回定例会では2,650万円の補正が組まれました。

今回の補正を合計すると4,150万円もの公金が使われ、区民の皆様の税金が、すみだ北斎美術館の寄付キャンペーン事業名目で返礼品に変えられています。

これは、寄付と言うよりもふるさと納税のお金が寄付金にすり替わって居るだけと思われます。

そもそも寄付とは、寄付者が自らの意思に基づき金銭・財産を対象機関・施設へ無償で供与することで行われるものを意味するものである事は第3回定例会の討論でも申し上げました。

しかし、寄付キャンペーン事業は事実上墨田区の優れた特産品がお得な価格で提供され、その対価がすみだ北斎美術館への寄付金と扱われただけに過ぎません。これを寄付金として扱う事自体が誤りであると考えますので、議案第64号については、反対します。

次に、議案第78号・すみだ北斎美術館の指定管理者の指定についてです。

私はこれまであらゆる機会をとらえて予想して来ましたが、指定管理者への応募は、公益財団法人墨田区文化振興財団と丹青社の協同企業体1社しかございませんでした。

その理由は、墨田区は是が非でも公益財団法人墨田区文化振興財団に委託する必要があるからであると思われます。

また、共同企業体を組む丹青社は、博物館等の指定管理は経験して居るものの、その業務内容は展示場等のディスプレイが主で、収蔵品に関わるものではありません。すなわち、浮世絵や古美術の専門家ではないのではないでしょうか。

これでは、区の所蔵する肉筆や版画のクオリティーが美術館の展示に耐えるものか、その価値の検証をできるのか不明です。

また、墨田区が応募者に求める「区と密接に連携して」と言う、極めて曖昧で不透明な、裁量の余地が多すぎる条件が付けられて居ます。この事は、浮世絵や古美術の専門家が居る指定管理者は逆に煙たい存在になり兼ねません。

こうした状況から、仮に応募しても指定管理者になれない事が予想され応募が無かったものとも考えられます。

以上、不明な点が多々見受けられることから、議案第78号には反対せざるをえません。

私からの討論は以上です。ご清聴ありがとうございました。

その後再び議案第98号・墨田区監査委員選任の同意に対する反対討論を行いました。

その原稿は次の通りです。

墨田オンブズマン、大瀬康介でございます。

議案第98号、墨田区監査委員選任の同意について、反対の立場から討論を行います。

地方自治法第196条の規定では「監査委員は,普通地方公共団体の長が,議会の同意を得て,人格が高潔で,普通地方公共団体の財務管理,事業の経営管理その他行政運営に関し優れた識見を有する者及び議員のうちから,これを選任する。」と定められております。

今回、新たに任命する監査委員に関しましては、前山﨑区長時代には事前に訪問され同意についてのご説明がございましたが、山本区長に変わりますと事前に何のご説明も無くなってしまいました。

更に、いきなり議案が出され議案に対象者の経歴が添付されているだけになってしまったことは、大変残念です。

これでは、新たに任命される委員が同法で定める「人格が高潔で、普通地方公共団体の財務管理,事業の経営管理その他行政運営に関し優れた識見を有する者」かどうかを判断する事は困難ですから、私は、区長が任命しようとされる新監査委員との面接を求めました。

しかし、これが理由も無く拒否される状況は、同法第196条第1項の趣旨に副うためには、実際にお会いして人物を確認出来ないのでは、そもそも同意出来る状況ではありません。また、議員に対して事前の説明が無くなった事は、区長の議会軽視の姿勢が伺われ、大変遺憾に思います。

極めて重要な仕事を託さなければならない監査委員は、議会の同意により首長によって任命される訳でございますが、議会を構成する議員に示される情報が履歴だけと言うのは余りにも判断材料としては乏しく、その人物がどの様なものの見方、考え方をして居るのか等の人物としての輪郭が掴めない状態では、責任を持って同意することができません。

やはり区民の皆様に納得して戴ける仕事をしていただく為には、墨田区監査委員会委員任命の同意も対象者と面談して人物をしっかりと確かめる事が必要ではないでしょうか。

履歴だけでは読み取れない相手のものの見方や考え方、人格や見識、人柄と言う大変重要なものが分からない以上、普通地方公共団体の財務管理,事業の経営管理その他行政運営に関し優れた識見を有する者かどう分からないまま賛成する事は、区民の皆様に説明責任を果たせませんし、この様な密室裁量での決め方は墨田区の財務の将来の為にもふさわしくないと考えます。

よって、議案第98号については反対いたします。
私からの討論は以上です。ご清聴ありがとうございました。

監査委員の選任では、法律上議会の同意が必要なのに、同意する側の議員には突然追加案件として出て来て候補者の履歴だけが議案に添付され提示されるだけでは、どんな方か分かりません。

こんな状態で全員が賛成でシャンシャン決まるのでは、何の為に法律に書かれて居るのか分かりませんし、議会の形骸化を正さなければなりません。

私一人が反対を表明する訳ですが、おかしい事はおかしいとはっきり言わせてもらいますし、監査委員は行政のチェック機関なだけに行政側に迎合し適正な監査がされない事を防止する上でも重要ではないでしょうか。


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